カモシのマダイ(04年7月10日)
■揃えるのが大変なカモシ釣りの道具
マダイを専門に狙ったこともないのに、いきなりカモシ釣りでマダイなんて10年早いんじゃないだろうか。K名人からお誘いがあったときは正直、気後れがした。昨年晩秋にまぐれでヒラマサを釣ってからカモシ釣りに魅かれていて、今年もヒラマサを狙おうと決めていた。名人からカモシでマダイも狙えると聞いて、気後れしながらも釣行を決めたのは、またまぐれで釣れるかもしれないというスケベ心が働いたからだ。
カモシ釣りで釣れる魚は大型が多いという。道具立てが専門的でごついからバラす確率が比較的少ないからだそうだ。そのため道具は大道具から小道具まですべて新しく買いそろえなければいけなかった。その中で最後まで買えなかったのがリールだった。10キロのヒラマサの突っ込みは半端でなく、ドラグ機構がしっかりしていないとずるずると道糸を引き出され根ずれでバラしてしまう。かといって、ドラグを効かせないとハリス切れでこれまたバラしてしまう。そんな要求を満たすリールは、レバードラグ方式でレベルワインダが着いていないタイプだという。名人のアドバイスに従いokumaの両軸リールを購入した。
このリールを使いこなせるようになるのはまだまだ先
リールよりもっと難しい道具が道糸だ。カモシ釣りでは道糸の素材はナイロンを使う。魚の引きを道糸の伸びで少しでも吸収させるためだ。伸びないPEラインよりも魚を取れる確率がかなり高まるのだそうだ。しかしナイロンラインにはPEラインのような長さのマーキングがない。カモシ釣りでは船頭がヒロ単位でタナを指示するので、道糸にマーキングが必要なのだ。そこで、道糸に目印の糸を編み込んでマーキングしてやって初めて道糸が完成する。この目印、釣っている途中でずれてしまっては話にならないのでかなりしっかり編み込まなければならない。最初は自分でやるつもりだったが、名人のアドバイスで今回は名人が作ったものを使わせてもらうことにした。そのほかにも鈎の結び方や金具の結束の仕方など、カモシ釣りで覚えておかなければならない独特の仕掛け作りがあるので、まとめて講習をお願いすることにした。
■タナ取りも独特
外房川津港にはカモシ釣りを得意とする船が多い。最近はルアーやジギングでヒラマサを釣らせる船も出てきたが、伸幸丸はカモシ釣り一本で操業している船の一つだ。釣り人は5名で左舷ミヨシにゆったりとした釣り座を構えることができた。なにしろ道具の扱いに慣れていないので、広い空間はありがたい。乗船した人はみなさん常連の顔見知りらしい。以前は予約ができないほど盛んな釣りだったが、今は常連さん以外で乗る人はごく限られているらしい。
伸幸丸は5時に港を出て有名ポイントの三本松を目指す。予報では波の高さは2.5mだったが、たいして揺れは感じない。空はあくまでも青く海はどこまでも蒼い、絶好の釣り日和だ。ポイント到着後の一投目に名人のレクチャーを受ける。半年以上間が開いているので、細かいところは忘れてしまっていた。
最初のポイントでは船頭の指示ダナは28ヒロ。ハリスの長さが12mの8ヒロなので36ヒロまで仕掛けを落とし、コマセをカモシながら28ヒロに合わせて、竿を竿受けにセットする。道糸のマーキングは15,20,25,27,28、30、35,37,38,40ヒロの位置に色と数を変えて施してある。20ピロならマーク2つ、30ピロならマーク3つという具合だ。マークがないところのタナが指示されたら、竿の上にあるマークの位置と竿の長さで判断する。
47cmのゴマサバ
かなりの手応えだった
■鯖とイサキは釣れたが
コマセのサンマのミンチは脂が多い。手がぬるぬるになってハリスが滑ってしまうほどだ。そして臭いもきつい。この脂と臭いに魚は引き寄せられるのだろう。大型の鯖が集まってきた。コマセを一振りするとすぐ明確なアタリが穂先に出る。軽くあおってリールを巻く。リールにレベルワインダーが付いてないので、左手の親指がその役目を果たす。天秤が見えたら竿を竿受けにセットして立てる。天秤を船内に入れてからハリスをたぐり始める。4号12mのハリスなので鯖ごときに切られるはずがく、強引にたぐる。ぽーんと船内取り込んだら暴れる鯖を押さえつけ、ハサミでエラを切り樽に放り込む。しばらく生きているので、エラから血抜きができる。これで一丁上がりだ。と、こんな姿をイメージしているのだけど、現実はそうはならない。
リールの扱いに慣れていないのでバックラッシュしてしまう。3回もやってしまった。リールはこれしかないしめちゃくちゃに絡まってるし、で途方に暮れながらもこつこつとほどいてようやく解消する。するとまたバックラッシュに陥る。これでどれだけ時間をロスしてしまったか。幸い道糸がナイロンの18号という太いものだったので、なんとかほどくことはできたが、効率が悪いことはなはだしい。
それでもなんとか鯖を8本釣ることができた。型揃いで大きいのはゴマサバで47cmあった。鯖のカモシ釣りには誰も行かないだろうけど、マダイを狙ってのおみやげは嬉しい。船上で頭とはらわたと尻尾を落として身軽にした。おみやげは確保したし、あとは本命のマダイを釣るだけなのだが、そんなに世の中は甘くない。結局誰もマダイを仕留めることができなかった。名人によると黒潮が近いので水温が低いのだろうということだった。そのため鯖が釣れたらしい。外房は潮汐より黒潮の流れが釣果を左右するという。あるポイントではマダイといっしょにイサキもいるそうなので、仕掛けを変えてイサキを狙ってみた。するとまたたくまに2尾釣ることができた。このところカモシマダイは釣果が思わしくないので、カモシでイサキを釣らせる船があるそうだ。確かにポイントに行けば釣れると思う。
今回使った竿はヒラマサ、オニカサゴ、クロムツのマルチ用途で購入したダイワのリーディングXGOUIN265Hという竿だ。本当はもっと柔らかいリーディングXのNERAI240Mで釣りたかったのだけど、道糸の先端のチチワが竿のガイドを通らないのだ。最近のロッドは軽量化するためにガイドを小さくしているのでこのようなことが起きてしまう。カモシ釣り用に最低でもあと1本は竿が必要ということだ。


Comments
カモシ釣りって、大変な仕掛けだったんですね。しかし、大物狙いのタックルを揃えたってことは、元を取るためにも通わねばいけませんね。(^^♪
ゴマサバも47cmですか、、ワタクシのマサバ42cmであれだけ楽しめたんだから、めちゃ面白かったのでは?
この夏は大物の青物をワタクシも狙って見たいなぁ。
Posted by: とく | 2004.07.12 at 07:51 PM