2009.05.05

南房のイサキと外房のマルイカ

GWは1泊2日でささやかな釣り三昧を過ごすことに決めた。釣りものの決定の前に宿探し。以前お世話になった洲崎の民宿堀切荘は港にも近く親切なご夫婦が経営する宿で、たいへん居心地が良かったという印象が残っている。まず、宿はここに決めるとしよう。そうなると船は洲崎港の勝丸に決まり、釣りものは必然イサキになった。普段とはさかさまの経路で釣りのプランを決定するのも面白いものだ。

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5月1日12時洲崎港に到着。イサキの午後船に乗り込んだ。平日のためか乗船客は2名で、少し寂しい。13時に港を出て20分後洲崎沖のポイントに到着。さあやってーの合図で60号のビシを海中に送り込んだ。コマセはアミエビでエサは宿が用意したイカタンを装着した。

指示ダナの30メートルでクラッチをオン。ミチイトとハリスが馴染んだ頃を見計らいコマセを一振り。その直後に穂先をビリビリと振るわせるアタリが到来した。仕掛けは3本バリなので、追い食いを狙いゆっくりと待つ。するとギュンと竿を絞り込む強烈な引きが。ダブルを確信して巻き上げにかかり、取り込んだのはパーフェクトの3尾だった。さい先のよさに気を良くしてすぐに2投目。コマセを振るとまたすぐにアタリ。今度もパーフェクトを狙うが、釣れたのは1尾だけ。そんなことが3投目、4投目と続いた。

「1尾目が掛かってからも竿を動かさないとダメだよぉ」

釣り方を観察していた船長からひとことアドバイス。そのアドバイスに従って、1尾目がかかってからゆっくりとコマセを振るように竿を上下に揺すってみる。すると、明らかに2尾目とわかるアタリが竿先に出た。それからは順調にダブル、トリプルを重ねることができた。イサキは口が堅いのでばれにくく、ハリ掛かり後に少々誘いの動作を入れても問題ないのだ。

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夢中で釣っていると、沖揚がりの17時半までの約4時間は瞬く間に過ぎていった。帰港するまでに釣果を数えたら59尾も釣っていた。自分にしては出来過ぎの感じだが、それだけイサキの魚影が濃いということだろう。

宿で刺身、塩焼きにしてもらったが、コリコリしているもののうま味が少なく、イサキは釣った当日では若過ぎることが判明。持ち帰ってからの楽しみとした。

翌2日は大原港の春栄丸に乗船してマルイカを狙った。なぜ洲崎から遠い大原までわざわざ遠征したかというと、小湊から御宿までの船宿が軒並み休業日だったからである。漁協かなにかの取り決めで休業日を決めているらしいが、土曜日に休業とは釣り人にとっても船宿にとっても痛い。

そんなわけで2日目ものんびりできる午後船を予約し、12時の出船で大原沖へ繰り出した。事前の情報では内房のマルイカよりは良型のアカイカと呼ばれるクラスが数釣れているそうだ。仕掛けは7センチスッテのブランコ仕掛けが有利らしい。そこで、もう5年ぐらい前に使っていたスッテを押入の奥から引っ張り出して仕掛けを自作した。念のために5センチスッテの直ブラ仕掛けも用意して、万全の体制を整えた。

約30分ほど真沖へ走ってようやくポイントに到着。期待の1投目は50メートルで着底。誘う間もなくズシリと重量感のあるアタリが竿先を引っ張り込んだ。3バイぐらい掛かったかな、と慎重に巻き上げると、大きいアカイカが1パイだけ一番下のスッテに掛かっていた。でかい!心の中で感嘆符を打った。

すぐに2投目。またしてもずしりと重いアタリだ。今度も良型のアカイカ。内房では滅多にお目にかかれないサイズが続いた。今がチャンス、と仕掛けを落として着底する間がもどかしい。誘ってもアタリがないときは決まって船長から「上げてー」の合図がかかる。イカがいれば必ず乗ってくるぐらい活性が高いのだろう。

我を忘れて乗せ続けているときに、ふとある体験が甦ってきた。大きいマルイカは身が固くて旨くなかった、という体験である。内房でもたまに釣れる良型のマルイカ。釣趣は最高だが、食味の点ではイマイチだった。足下の樽を見ると良型のマルイカがかなり釣れている。ここは食味を優先して小型狙いに切り替えるべきではないか。そう判断して仕掛けを5センチスッテの直ブラと交換した。イカ族は身の丈にあったエサを捕食する、と雑誌に書いてあったのを思い出したからだ。

狙いはズバリ当たったようで、仕掛けを交換してからは思い通り小さなマルイカしか乗らないようになった。釣れるペースはブランコに比べて落ちたように思えるが、狙い通りのサイズが釣れるのでこれで満足だ。

それでも17時半の沖揚がりまでコンスタントに釣れて、釣果は49杯だった。船中では60パイ越えの人もいて、皆さん大満足な様子だ。中乗りさんに話を聞くと、マルイカはなみがあるのでHPをよくチェックして釣行日を決めた方がいいそうだ。また、年によってのばらつきもあるため、釣れている年には迷わずに釣行した方が賢明だろう。

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帰宅してさっそく大きいのと小さいのを刺身で食べ比べててみたが、予想通り大きい方は身が固く締まっていた。そこで、翌日に沖干しならぬベランダ干しを作ってみた。あぶって食べると、結構いける。火を通すことで甘みが増し、もっちりと美味しくなったようだ。

イカは冷凍しても味が落ちないので、しばらくはイカ三昧が楽しめるだろう。

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2008.10.05

金谷沖の金アジ(08年9月27日)

釣りもののマアジは最高に美味しい。しかも刺身、ナメロウ、サンガ焼き、寿司、フライ、南蛮漬け、塩焼きなどなど、いろんな料理で楽しめるのが嬉しい。

そんなマアジだが、釣れる場所で味が違う、とはよくいわれる話だ。有名なのが関アジ。大分県の佐賀関で一本釣り漁によって獲られるマアジだけが関アジというブランドを冠することが許されるそうだ。

そして関東では金谷沖のマアジが美味しいとよくいわれるところだ。ここで釣れるマアジは体色が黄金色をしているそうで、「金アジ」と呼ばれている。

ところがまだ金アジを実際に見たことがない。関アジはデパ地下の魚屋で1尾4,000円の値札が付いたのを見たことがあるが、金アジにはいまだお目にかかったことはない。

そこで、買えないのなら釣ろうじゃないか、と釣行を思い立った。釣りたいというよりも食べたい願望が先に立った釣行だ。

まずは船宿探し。グーグルで「金アジ」を検索すると「江戸前タカちゃんの釣行記」がヒット。その記事に金谷港太海丸の釣行記が掲載されていた。さっそく太海丸へ予約の電話を入れて9月27日の釣行が決定した。

初めての船宿なので、緊張して船頭さんに挨拶すると、マアジ釣りのコツを教えてくれた。太海丸ではサバの邪魔が入らない限りサビキで狙うそうで、サビキ仕掛けも船宿が推奨しているものを購入することができる。

サビキの上にイワシミンチのコマセカゴを装着。オモリは60号で統一している。竿は長短2本用意したが風があるようなので短い方のシマノ ライトゲーム73(190センチ)使うことにした。リールは手巻きでアブ4000番にPE4号を100メートル巻いている。

浜金谷港を出港して北へ向かう。10分ほど走るとポイントに到着した。やってー、の合図で仕掛けを投入ししたら25メートルでラインがストップ。1メートル巻き上げてコマセを振り、さらに1メートル巻き上げてアタリを待つ。

ほどなく竿先がクンクンとおじぎ。追い食いを狙ってしばらく待っていると竿が真ん中まで曲げられるほどの重量感が伝わる。そろそろ上げ時か、と巻き上げてみると25センチほどのマアジが5尾もぶら下がっている。いきなりの5匹掛けに驚くやら嬉しいやらであわててクーラーにしまい次の投入へ。

クーラーには氷と海水を適量入れて、釣ったアジはすぐに入れるようにした。これはサバ釣りで教えてもらった活け締めのやり方。この方法だと一瞬で魚が冷やされ絶命するので、魚体を痛めることなく鮮度も保てる。いったんバケツに入れるとよくないようだ。

今回は12リッターの小さなクーラーボックスを持ち込んだが、それが見る見る満杯になっていった。そしてとうとう10時にこれ以上は入りきれない状態になり釣りは終了。

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沖揚がりの12時までの2時間は常連の方と話したり風景を見てのんびり過ごした。帰宅し数えると、マアジ92尾という釣果だった。それを捌くのに3時間半。釣った時間とほぼ同じくらいかかってしまった。

常連の方から聞いた話では金谷沖のアジでも岩礁に着いているものだけが金アジになるそうだ。実際、根掛かりで3回も仕掛けを取られてしまうほどきつい根の周りを攻めていた。その結果、釣れたのは写真のように黄金色に輝くアジばかりだった。

そのお味のほうも掛け値なし、金メダルクラスだった。ちなみに一番美味しかった料理は薬味をたっぷりと使ったアジタタキ。それをニンニクのスライスと一緒にいただく。新鮮で脂が乗っているアジの甘みとうま味が薬味の香りでいっそう引き立った。さらにニンニクを加えることで食欲が増し、いくらでも食べられる。

金谷沖の金アジは美味しいアジが食べたくなったらまた釣行したい。そして太海丸もまた訪れたい船宿だった。

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2008.07.21

洲崎沖のクロムツ(08年7月20日)

日中はうだるような暑さでも夜の海上は涼しくて快適だ。やはり夏は夜釣りに限る、と勝山港萬栄丸にお邪魔して夜釣りのクロムツを楽しんだ。

7月20日16時半。12名の釣り客を乗せた船は定刻通り洲崎沖に向けて出港。目的のポイントまで約1時間の航程だ。

船がスローダウンして潮回りに入ると、「エサを付けて準備してください」という見留船長のアナウンスが続く。

「ピッ」。船長が狙いを定めたポイントで投入の合図。仕掛けが一斉に放たれ、水深86メートルでミチイトの出が止まり糸がふけた。

明るいうちはアタリは少ないものの釣れれば良型、とは萬栄丸のホームページから得た知識。あわよくば良型のクロムツを、と竿を持つ手に力が入る。

底から3メートルほどのタナを探っていると、早くも竿先にはっきりとしたアタリが到来。2回、3回と引き込みを確認して電動リールの巻き上げレバーを倒す。サメ対策のため最高速度で巻き上げるのが洲崎沖のセロリーだ。

魚の抵抗と高速巻き上げの水圧のため竿が根元まで絞られる。良型のクロムツを期待していたが、波間に浮かんだのはハチビキとチカメキントキのダブルだった。

その直後、反対側の右舷で歓声が上がった。中乗りさんによれば、かなり良型のクロムツが取り込まれたそうだ。

その後船は大きく移動。気が付けばとっぷりと日が暮れ、照明がこうこうと海面を照らしていた。いよいよクロムツの時間帯に突入、と期待が膨らむ。

次のポイントは、急なかけ上がりになっていて、120メートルから80メートルまで一気に浅くなっていく。オモリが海底を引きずらないように注意してタナをキープする。

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ガガガッと竿先を何度も叩くようなアタリに、慎重に竿を立てるとずっしりとした重量感。ハリ掛かりを確認してリールの巻き上げに入る。やがて海面にぽっかりと浮かんだのは40センチを超える良型のクロムツ。最初の1尾が良型で、涼しいはずの夜釣りで身体がカッと熱くなった瞬間だった。

次の投入でも同サイズのクロムツを釣ることができた。左右を見回すと皆さん良型を取り込んでいる。船が潮回りするたびにコンスタントに誰かが釣り上げるという展開が最後まで続いた。

船長はこのポイントに狙いを定め、何度も潮回りを繰り返した。私にも潮回りのたびに、アタリは訪れるのだが、ハリ掛かりできなかったり巻き上げの途中でばらしたりで、手こずってしまった。

クロムツは3本バリの一番上に掛かってきたので、タナは上の方と考えて比較的高めのタナを狙った。その効果があってか、アタリは頻繁に訪れるのだが、なかなかハリ掛かりまで至らないことが多いのだ。

それでも22時半の沖揚がりまでに30~41センチのクロムツ7尾を釣ることができた。ゲストは、アジ、サバ、チカメキントキ、ハチビキと多彩で数も多かった。なお、船中の釣果は3~15尾で最大は2.1キロだった。

これからしばらくは暑い日が続くが、クロムツの夜釣りは涼しく身体にも優しい。猛暑対策には夜釣りのクロムツがお勧めだ。

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2007.09.24

洲崎沖のオニカサゴ

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仕事の関係で9月は釣行の予定が立てづらく、22日に楽しみにしていた仕立てもキャンセルする始末。このままではストレスに負けてしまいそう、とかなんとか言って23日に洲崎沖のオニカサゴを狙うことにした。

洲崎港勝丸の午後船は、お客4名と仲乗り(?)2名を乗せて13時に出港。ポイントへは20分足らずで到着した。勝山港からだと1時間コースだが、洲崎港はさすがに近い。

船宿のエサはサバの身エサとイカの短冊。特エサとしてサーモンの皮を用意した。最初はサーモンとサバを使うことにした。

水深は130メートル。100メートルを過ぎたところでミチイトの残りが心細くなってきた。300メートル巻いていたはずなのに、なぜ?

暮れのタチウオで2回切られたのを思い出したが、後の祭りだ。祈りながら着底を待つ。145メートル出たところでようやくミチイトの出が止まりほっと胸をなで下ろした。あと10メートルあるかどうかのきわどさだった。

底から1メートル切って、リズミカルに誘いを入れるがなかなかアタリはやってこない。そうこうしていると周りでは1尾、2尾と取り込まれている。何かが違う?

ここでいろいろ考えた。仕掛けの全長が1.6メートルなので底から1メートル巻き上げる。そして竿を1メートルあおって誘い、しばらくしてまた底へ。そしてまた1メートル巻き上げる。

オニカサゴは体型からすると泳ぎは得意ではなさそうなので、速い誘いには乗っててこないのではないか。そう考えてこの動作をゆっくりやってみた。

するとどうだろう、今までの不振が嘘のようにアタリが出始めた。底のエサをくわえるだけでは魚信は伝わらないので、ゆっくり聞き上げると、ブルブルっときた。

メバルやクロムツのような向こう合わせの魚種にはゆっくりした誘いが効果を発揮することがある。オニカサゴも同じなのかもしれない。

この日の釣果は8尾。1尾は小さいのでリリースした。オニカサゴの釣果としてはできすぎだろう。

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2007.09.08

イカメシ

電気圧力鍋を買った。「圧力鍋はガス」と思いこんでいたところ、電気の圧力鍋があることを知り、ピンと来るものがあったからだ。

我が家ではガスの圧力鍋を使っているが、火力調節と火の見張りの煩わしさに不満があった。それが電気圧力鍋では解消できるはず、とナショナルから発売された新製品を買うことにした。

説明書を読むと、思ったより操作は簡単なようだ。材料を鍋に入れ、フタを閉じるるところまではガスの圧力鍋と同じ。電気の場合、圧力の強弱と調理時間を指定できるようになっているのが特徴で、最大のメリットになる。

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ものは試しで、9月1日のクロムツ釣行のスルメイカが冷凍してあるのでイカメシを作ってみた。作り方は商品に同梱してあるレシピ集を参考にした。

ゲソを小さく切り、刻んだ椎茸や生姜と一緒に餅米に混ぜる。それを胴体に7分目ぐらいまで詰めて爪楊枝でフタをする。

鍋にダシ、醤油、みりん、酒、砂糖で作ったタレとイカをを入れて、フタを閉じたらタイマーを7分にセットしてスイッチを押す。あとは待つだけの簡単レシピだ。蒸らし時間までいれると約20分で完成した。

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できあがったイカメシは、米の芯までしっかり火が通っていて味もよく染みていた。電気圧力鍋は期待通りのお手軽さで使うことができ、調理のスピードも予想以上だ。魚料理以外のいろんな料理に使っても面白そうで、楽しみがまた一つ増えた感じだ。

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洲崎沖のクロムツ

記録的な猛暑だった今年の夏。ひところの暑さは和らいだものの、海上でも残暑はまだ続いている。そんな時は夜釣りに限る、と9月1日夜釣りのクロムツに釣行した。
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お世話になってなったのは勝山港萬栄丸。萬栄丸のクロムツは定員を少なめに設定していて、14名の釣り人が余裕のある釣り座に着くと、16時勝山港を出発した。

約50分後、ポイントの洲崎沖へ到着。見留光男船長の合図で一斉に150号のオモリが海中に放たれる。電動リールのカウンターが105メートルを表示して止まった。

これまでの経験で、クロムツは明るいうちは活発に食ってこないので、のんびり竿を構えていると、右舷トモで一投目からクロムツが取り込まれた。しばらく間をおいて同じ右舷でさらに1尾。今日は早い時間帯から魚の活性が高いようで、暮れてからの時合いに期待が高まる。

私の竿が最初の魚信を捉えたのは開始から30分ほどしてから。潮回りで仕掛けを投入すると、オモリが海底に届く前にひったくるようなアタリ。明らかにサバのものだが、がっかりはしない。新鮮なサバの身エサはクロムツにも最高のご馳走になるからだ。

中乗りさんにサバを薄い身エサにしてもらい、さっそくハリに刺して仕掛けを海中に送り込む。2メートルほど底を切って時々底ダチを取り直していると、竿をガツガツと揺する明確なアタリが到来。

竿を大きくあおるとハリ掛かりを伝えるようにきれいな弧を描いた。すぐさま電動リールを最高速度で巻き上げる。スピードが遅いと途中でサメの餌食になってしまうのだ。洲崎沖ではサメ対策も釣果を伸ばすポイントになってくる。

サメの攻撃をかわし高速巻き上げにもバラさず取り込んだのは、30センチクラスのクロムツ。やや小降りだったものの、今期初の1尾はやっぱり嬉しい。

同じようなサイズを3尾追加した頃、船長は大きく舵を切って次のポイントへ船を移動させた。ここはやや水深があり135メートルまでミチイトが出て行った。

前のポイントでは竿を手持ちにしていたが、腕が疲れてきたのでここでは置き竿にしてみた。すると船の揺れがほどよい誘いになるのか、面白いようにアタリが現れてくる。しかもなぜか手持ちの時より食い込みがよく、ハリ掛かりさせる確率が高くなった。

しかも釣れるクロムツは40センチ前後の良型ばかり。潮回りの移動がほとんどなく、流しっぱなしで釣れるので効率もよかった。ここでは良型ばかり9尾を追加し、クロムツは合計13尾の釣果になった。そのほかには良型のマアジとこれまた良型のスルメイカが混ざった。

この日は宵のうちから沖揚がりまで切れ間なく釣れて、船中ではトップ21尾だった。
9月とはいっても日中はまだ暑いが、夜の沖釣りは半袖では肌寒い。涼しく美味しい魚を釣るならクロムツがお勧めだ。
 
 

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2007.08.19

松輪のサバ

仕事関係でお世話になっている方たちと松輪サバを狙い、8月18日に剣崎間口港の利一丸を仕立てた。今回で3回目となるサバ仕立てだが、松輪サバが美味しいと評判を呼び、毎回メンバーが増えて8名での釣行になった。

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前日までの猛暑が嘘のように涼しい朝だった。参加メンバーに暑さ対策の注意を喚起し、遅くとも11時には沖揚がりすることで了解を得ていたが、そんな配慮も必要なさそう。

5時30分に出船して剣崎沖で錨を降ろした。最初はコマセをせっせと撒いてサバを集めにかかる。これまでの経験ではいったんサバが集まると、潮が変わるまで釣れ続く。去年は釣れすぎたため途中で竿を置いた。さて、今年はどんな釣れっぷりを見せてくれるのか。

水深は58メートル。船頭さんの指示ダナは底から5メートル。かかり釣りなので水深はほとんど変わらない。ビシを海面から53メートルプラスハリス分落としてコマセを撒きながら指示ダナに合わせる。

今回は置き竿にして、船の揺れでコマセが出て行くようにしてみた。130号のビシを手持ちでやるのはかなり体力を使う。夏の暑さの中で1日竿をを振るのは私にとって苦行以外の何者でもない。

最初にサバを釣り上げたのはS氏のお嬢さんだった。今回が初参加だが、去年お父さんが釣ったのサバの味が忘れられなくて、今年は自らチャレンジしたそうだ。丸々と太ったマサバを手に嬉しそう。

開始から30分ほどすると船中でポツリポツリ釣れ始める。去年のような怒濤の入れ食い状態でなく、コマセをこまめに撒いてじっくり待つとアタリが到来するパターンだ。こういう調子なら、沖揚がり時間まで釣っても釣りすぎにはならないだろう。

「今年は数が少ないけど型がいいね」とは、3回連続で参加したメンバー。言われてみれば、クーラーに収まったサバは大型が多い。中には目測50センチ超の良型も交じっている。内訳はゴマサバ7割にマサバ3割ぐらいだろうか。

船内を見回ると皆さんまんべんなく釣っているようだ。沖釣り初心者はサバの手応えに喜び、ベテランもそれなりに楽しんでいる。来年もこの釣りはリクエストされることだろう。

12時の沖揚がりまでにいい人で20尾ぐらいの釣果だった。私は14尾を持ち帰ることができた。家庭の生ゴミを出さないよう、船上でサバの頭と内臓を切り離して海(カモメ)に還元した。

ホームセンターで細長いジップロックを発見した。それを今回初めて使ってみたが、非常に使い勝手がいい。普通のジップロックはLサイズでも幅28センチほどしかないが、この製品は35センチもある。1尾だけ胴回りが太くて入りきれないものがあったが、頭と尻尾を落とせばほとんど収納できた。

夏場の釣りは魚の鮮度管理が大切だ。サバは特に傷みやすいので私なりに工夫している。まず釣ったらすぐにみず氷に漬けて活き締めにする。血抜きすると切り口から魚のうま味がしみ出るので刃物は入れない。釣っている間はみず氷に漬けた状態にしておく。沖揚がり直前、頭と内臓を取ってジップロックに入れる。クーラーから海水を抜き、氷を追加すれば、氷漬けの状態で家まで運ぶことができる。

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家に帰って捌くと、その身は活きている状態で、刺身、シメサバはこの上ない新鮮さで食べることができた。ジップロックの効果で頭と内臓を落とした切り口から水の侵入もなく、締まった身としっかりした味が楽しめた。今年のサバは去年ほどは脂が乗っていなかったが、刺身やシメサバには、こちらの方がくどくなくすっきりして旨いと思う。

たくさんのサバなので干物を作りたいところだが、夏は干物作りに適さない季節。そこで塩を振ってピチットにくるんで塩サバを作った。これは味が馴染む2,3日後を楽しみに待つことにしている。

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2007.08.14

金谷沖のカマス・タチウオ

今年は15日の旧盆をはさんで異常気象としか思えないぐらいの猛暑が続いている。こんな日は夜釣りに限る、と萬栄丸の夜クロムツを予約しようとしたが、定員いっぱいだった。この暑さじゃ同じ考えの人はたくさんいるだろう。

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そんなわけで早朝から出船して午前中に沖揚がりになる船を捜していたら、金谷の勘次郎丸のHPで見つけた。早朝だけカマスを釣って、その後タチウオを狙うリレー釣りだ。カマスの経験はないものの、一度やってみたかったので予約を入れた。

勘次郎丸に乗船すると、活きイワシエサのタチウオでお世話になっている船頭さんが笑顔で迎えてくれた。カマスの仕掛けを購入して釣り方を尋ねると親切に教えてくれた。

金谷港前に並んだ船が、5時の時報とともに一斉にエンジンフルスロットルにしてポイントへ疾走する。カマスの時合いは早朝の1時間程度なので、時は金なりならぬ魚なりというわけだ。

仕掛けを投入すると道糸が10メートルも出ないうちに着底。竿を大きく振り上げて誘うとすぐにガガガッとはっきりしたアタリが穂先を揺すった。巻き上げるとカマスがダブルでハリ掛かりしている。足下の生け簀に放してすぐに再投入。

この繰り返しでカマスが次々にかかってくる。初めてでも戸惑うことがなく順調に釣果が上がった。そして6時半に船頭さんがタチウオへのリレーを告げカマス釣りは終了した。生け簀の中には30センチ前後のカマスが14尾泳いでいた。

タチウオのポイントは観音崎よりやや東京湾の中に入った場所。到着するとすでに船団ができていた。エサはサバの切り身で、オモリは60号を使う。潮の流れとタナによってオモリを交換するつもりだったが、最後まで60号で通した。

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この場所の水深はなんと15メートルほどしかない。こんな浅場にタチウオがいるのだろうか。半信半疑で仕掛けを投入すると、それが杞憂とわかるまで時間はかからなかった。上から10メートルまで巻き上げたときにもたれるような魚信が伝わった。

イワシタチウオの時のように、アタリがあったらゆっくりと巻き上げて、食い込みを促すが、どうも勝手が違いなかなか食い込まない。そうこうしているうちにエサだけ取られていく。そんなことを繰り返していると、船頭さんが見かねて仕掛けを修正してくれた。3メートルのハリスの真ん中に30センチのエダスを付けていたのが、ハリス1.8メートルで1本バリになった。

その効果があって、食い込みがはっきりわかり、ハリ掛かりしやすくなった。しかし、アタリは100発100中で出るけれど、ハリ掛かりできるのは10回に1回もない。しだいにイライラがつのってくる。

横を見ると常連さんが次々とタチウオを取り込んでいる。釣り方を観察すると誘い方が全く違う。ジギングのようにリールを巻きながら竿をシャクくっているのだ。速い誘いを繰り返しているうちにアタリを捉えると、巻き上げをスローにしつつ軽くシャクる。すると竿がズンと引き込まれハリ掛かりを伝える。そこでアワセると完璧だ。これには驚いた。イワシタチウオでは考えられない釣法だ。

見よう見まねでやってみる。するとどうだろう、あんなに渋かった食い込みが一発だった。魚との駆け引きとか、そんなことは考えなくていい。タナを通過してアタリがなかったら再度下まで落として繰り返す。アタリが明確に出るので、知らないうちにエサを取られる確率もグンと低くなる。

船団の他の船の釣り方を見るとやはり同じようにジギングライクな釣法だ。この釣りでは2年間ブランクがあるが、その間に世の中が一変したようだ。

この日、タチウオの釣果はジギング釣法に切り替えてなんとか数が伸び、60センチから1メートルを17尾だった。トップが30尾。同じポイントの他船ではトップ50尾を超えている船もあった。

下船後船頭さんから、誘い方がスローだと食い込まないが、速い誘いには魚の反応も速く大きいので食い込みやすいと教えてもらった。家に帰ってから、雑誌「つり情報」のタチウオ特集を読むと、ちゃんとジギング釣法のことが書いてあった。

タナが浅い時期、ライトタックルで攻めるタチウオは面白いので、もう一度チャレンジしてみようと思っている。

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2007.08.12

若狭湾のマルイカ

福井県若狭湾で7月27日17時~28日5時の12時間におよぶマラソン釣行に参加した。誘っていただいたのは関西時代にお世話になったBUNさん。メールやミクシーではやりとりしているが、釣行にご一緒するのは2年ぶりぐらいか。今回はBUNさんが名誉会長を務める堂島フィッシングクラブの例会に同行させてもらった。

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若狭湾のマイカ(マルイカ)釣りは半夜釣り、深夜釣りのスタイルがある。半夜釣りは17時~0時、深夜釣りは0時~夜明けまでという時間区分になっている。そしてし「通し」というオプションを用意している釣り宿が今回お世話になった金録丸だ。ほぼ12時間ぶっ通しで釣るスタイルは若狭湾でも珍しいそうで、まして関東では聞いたことがない。はたしてこのマラソン釣行を最後まで完走できるか。

ギラギラと照りつける夕日を背に金録丸はべた凪の若狭湾を湾口に向けて進んだ。30分ほどでポイントに到着すると、錨を降ろして船を固定。イカを集めて釣るかかり釣りで攻めるのだろう。

明るいうちはのんびりやってください、と船頭さん。船上はゆったりとした雰囲気で各自弁当を食べたりビールを飲んだりと思い思いに時合いが来るのを待つ。

それでもポツリポツリとスルメイカが釣れている。明るいうちは海底付近の深いタナがいいそうなので、60メートル下までオモリを落としてゆっくりと誘いかける。

BUNさんのアドバイスに従い、イカ釣りでは初めて2本竿を試すことにした。1本は底狙いで、1.9メートル7:3調子の竿に電動リールをセットした。深いタナを狙うのでオモリは60号を使用。もう1本は手持ち用で、1.2メートルのアオリイカ竿に手巻きリール。オモリは30号を使う。

仕掛けは自作と船宿仕掛けを使った。船宿仕掛けは、日本海の夜釣りでは定番の布巻きスッテを5本接続している。エダスが思いの外短く、2センチぐらいしかない。誘いやすさへのこだわりなのだろうか。

陽が暮れて、集魚灯が灯され海面を照らすと船上も活気づく。あちこちでマルイカ、スルメイカが取り込まれ、水鉄砲が光を浴びてキラキラ輝いている。

手持ちのアオリイカ竿だが、この釣りに合っているようでほんのちょっとした変化も伝えてくれる。イカがスッテを触ると波の揺れとは違う変化が穂先に現れる。ある時はほんの数ミリおじぎしたり、ある時はふっと水平方向に戻ったり。どちらも穂先をに集中していないと見逃してしまうわずかな変化だ。

怪しいと思ったら迷わずアワセる。空振りしてもとにかくアワセてみる。イカが乗ったらズンと竿に重さが伝わりしなる。

マルイカの乗りで竿がしなるのは限界負荷のオモリを使っているから。ティファのディアボロスという1.2メートルのアオリイカ竿はオモリ負荷10-30号のグラス竿だ。イカが乗ると胴まで曲がるのでタメが効きバレが少ない。スルメ2ハイとマルイカ1パイが同時に乗ったときの曲がり具合は感動ものだった。

集魚灯を灯してからは海面から15~35メートルのタナを集中して探るようにした。たまに底狙いの置き竿にアタリがあったら、底へも仕掛けを送り込んだ。日中のマルイカ釣りはほとんど底狙いだが、夜釣りではイカが浮いてくるので浅い方にタナが変化する。浅めのタナを中心にこまめに探った方がアタリが多く出るようだった。

かかり釣りなので船頭さんも竿を出した。竿と手釣りだ。手釣りでは大きくしゃくって誘いをかけ、アタリを捉えるとかなり強くアワセている。そしてどこが違うのか次々とマルイカを取り込んでいく。うーん、とうなるしかない。仕掛けは船頭仕掛けなので同じはず。タナか誘い方かアタリの取り方か・・・。

それでもアタリは頻繁に訪れてくれて2時頃までにマルイカを25ハイ、スルメイカ5ハイほどの釣果に。それ以降はアタリがパタリとなくなった。アタリがないと睡魔が襲ってきて3時頃にとうとうダウンしてしまった。

マルイカのサイズはさすが日本海、千葉の浅場のものより二回り大きい。それに夏の釣りで夜釣りは快適だった。港でのうだるような暑さが夜の海上では嘘のように涼しく、肌寒くさえ感じる。関西が本拠地だったらはずせない釣りになること、間違いない!

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2007.06.03

金谷沖のマルイカ

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内房各地で1束越えが出るなど、マルイカが大いに盛り上がっている。浅場のマルイカは使用するオモリが30号前後で、ライトに楽しめるのが魅力だ。

5月27日に浅場のマルイカを狙って、勝山港萬栄丸を訪れた。

港へ着くと駐車場はほぼ満杯で、萬栄丸は3艘出しの盛況ぶりだ。このところのマルイカの釣果を見れば、人気が出るのもうなずける。

定刻の5時に出船してまずは勝山港沖を狙う。

船が急ストップし、やってくださいという投入の合図で仕掛けを降ろすと、25メートルほどの浅場だった。

オモリを底から50センチほど切って5秒ほどタタキを入れて静止すると、穂先にクンという微妙なアタリが現れた。身切れしないようにソフトにあわせるとイカが乗った感触が伝わる。

20センチクラスのマルイカを取り込んですぐさま再投入する。乗りがいいときはスピーディーな動作が釣果を左右する。

勝山沖で7時までに10パイほど釣り上げたところで、船長から金谷沖への移動がアナウンスされた。

金谷沖にはマルイカ船団ができて、それも小さなエリアに集中している。マルイカの群れが固まっているのだろうか。

場所代わりを期に仕掛けを直結仕掛けに変更し、合図とともに投入。マルイカの魚影は濃いようで、ここでも第一投目からアタリが訪れ、順調に数を伸ばしていく。

ところががうまく乗せられたのは初めだけで、後が続かない。両隣の方は順調に数を伸ばしているのに、自分はアタリがあるのに乗せられない。?マークが頭の中を駆けめぐり、タタキの後の静止時間が次第に短くなっていく。

これはいかん、ということで仕掛けを元の直ブラに交換することにした。するとどうだろう、再びしっかり乗せることができるようになった。直結仕掛けはアタリが出やすいものの乗せるのにはテクニックを要すのだろうか。

船中を見回すと、直ブラ、直結が半々ぐらいでブランコ仕掛けの人はほとんどいなかったようだ。

私の釣果はマルイカ30パイ、ムギイカ2ハイ。船中トップはマルイカ64ハイだった。竿頭の方に話を聞くと仕掛けは直結だが、短いアオリイカ竿を使うことで前アタリを出すように工夫しているとのこと。

内房のマルイカはしばらく好調が期待できるので、多彩な仕掛けをマスターして好釣果に結びつけたい。

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上の写真はマルイカの船上干し。中乗りさんにお願いしてロープを張ってもらった。下の写真はそのマルイカを焼いたもの。写真でしか味わえない方には申し訳ないが、かなりオイシイ。

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2007.05.06

クロムツ・メバル・マルイカ

今年のGWは2日に年休を取って9連休。そんなに休んで何するの?という声が聞こえてきそうだが、定年後の練習とでも答えておこう。実際、沖釣りは毎日やっても飽きないと思う。ただし資金に余裕があれば、の話だが。

沖釣りは多くのプロセスで成り立っている。

釣況の調査→釣りもの・船宿の決定と予約→仕掛け作り→運転→実釣→運転→道具の後始末→魚の処理と料理→ブログアップ

一連のプロセスに延べで2日は費やしているだろうか。これに干物作りが加わるとさらに時間が必要になる。ゴールデンウィーク期間中はこの作業をゆっくり進められるので余裕が違う。

今回は洲崎沖のクロムツ、御宿沖のクロメバル、行川沖のマルイカに釣行した。釣り方や仕掛け、道具といったものが全く違う3種類を連続して釣行できるのもGWの余裕がなせる技である。

4/30 洲崎沖のクロムツ(萬栄丸)

開幕直後で様子がわからないままの釣行だった。この魚は釣趣よりも食味が勝る。おいしい魚を食べたい一心で釣行した。

ところが実績が高い洲崎南沖は潮がめちゃくちゃ速くてポイントに船をとどめることができない。一流し一投で、投入が遅れたらその回はパス。仕掛けを上げたら再投入できない。

ここでは船中1尾しか釣れなかったため船長は釣りものの変更を決断、キンメのポイントへ移動した。

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移動後にすぐキンメが釣れた。型はイマイチだったがクロムツのポイントではアタリすらなかったので、ただただ嬉しい。釣行前は良型クロムツをたくさん釣りたいと夢見ていたが、厳しい現実に直面すると、夢を実現可能なレベルに修正して満足感を味わうことができた。ちょっと寂しいけど気持ちの切り替えが大切だ。

釣果はキンメ16尾 他にサバ、アジ、スミヤキ、チカメキントキ。

キンメは大半を干物にした。新鮮なので特徴的な目も取らずに干物にできた。薄味にして鱗が着いた皮までバリバリと食べられるようにした。これでご飯が何杯でもいける。

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5/3 御宿沖のクロメバル(中嶋丸)

外房ではメバル五目で出船する船宿が増えてきた。中嶋丸は以前からクロメバルを狙ってきたが、ライトタックルで釣らせてくれるのが魅力だ。外房のクロメバルは30センチオーバーが珍しくない。時には35センチを超える”超大型”が顔を見せることもある。その大型メバルを軽いオモリのライトタックルで釣るのが魅力なのだ。

今回の仕掛けはメバルバリ10号、ハリス1.5号、ミキイト3号とメバルにしては”太仕掛け”だ。オモリは30号で竿はサクラのメバル竿4.5メートルを使った。この竿は常識はずれに長いので取り扱いがやっかいだが、大物とのやりとりには威力を発揮する。

エサは生きたカタクチイワシで、15センチはありそうな立派なサイズだ。こいつに襲いかかるメバルだから30センチ以上あるに違いない。

仕掛けを底から1メートルほど上げてアタリを待と、グイと重い根掛かりの感触が伝わった。しかし聞くように竿を立てると穂先が軽くおじぎした。はて、魚かな。少し強めに竿を持ち上げるがびくともしない。やっぱり根掛かりだ。

ところが次の瞬間、穂先が突っ込んだ。まさしく根が動いたという感触に大物を確信して戦闘態勢に入る。竿が満月にしなるが魚は浮いてこない。逆にドラグが滑り道糸が出ていく。カジメが多い場所なので、糸を巻かれたらアウトだ。極力道糸を出さないようこらえる。

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やりとりに5分ぐらいかかったのだろうか。一進一退を繰り返しながらようやく海面に姿を見せたのはヒラメだった。茶さんの差し出すタモに誘導して何とか取り込むことができた。後検量2.6キロ 66センチだったが長竿のおかげで1.5号のハリスでも持ちこたえられたのだろう。

釣果はメバル、ヒラメ、カサゴ各1尾にマトウダイ5尾。エサが大きいのでどの魚も大きいのが特徴だった。

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30センチオーバーの本命メバルは宿でお造りにしてもらった。

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マトウダイ2尾を宿にプレゼントしたらサザエを出してくれた。初めて宿泊したが、安くて清潔で親切な民宿だった。(守谷海岸 民宿庄之助)

5/4 行川沖のマルイカ

GW直前に外房でマルイカが本格化した。外房のマルイカは経験ないが、船宿のHPを見ると内房よりサイズが大きそうだ。マルイカはおいしいので大好きで、大型・肉厚の刺身をぜひ味わいたい。

お世話になったのは小湊港鯛丸。19トンクラスの大型船に片舷9名で満席らしい。ということは釣り座の間隔が広いということだ。しかも座席が一人掛けで何と肘掛けまである。大きい船にゆったりとした釣り座で快適このうえない。

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船は小湊沖から行川沖までを行き来してイカを探っていた。水深がけっこう深く50メートルを超えることが多く、しかも潮の流れがきついのでオマツリの連発だった。

直ブラ5本スッテの仕掛けでタタキ釣り。これは内房、外房共通ののスタイルだが、外房ではブランコの方が乗りがいい場合があるそうだ。特に水深が深い場合にその傾向が出やすいらしい。お蔵入りかとあきらめていた7センチのスッテが再び日の目を見ることができそうだ。

3.3メートルの竿でオモリ60号の仕掛けをタタくのは結構くたびれる。竿がオモリに負けているのでアタリも取りづらいが何とか7ハイを釣ることができた。常連氏の会話を聞いていると、マルイカ釣りで初めての渋さだったとか。

そんな日もあれば過去最高の日に遭遇することもある。何事も運と割り切るとストレスにならない。釣果の中には結構いいサイズも交じっていたので、また近いうちにブランコ仕掛けを持って外房を訪れたい。

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2007.04.08

岩井沖のアオリイカ

春爛漫の房総半島に大型のアオリイカを狙って釣行した。

金谷港の輝栄丸は一年を通してアオリイカを狙う、アオリイカフリークの船宿だ。常連客は熱心で、アオリイカに関しては一家言持つ人が多い。

4月7日は曇り空でやや肌寒かったが、海上は波も穏やかなアオリイカ向きのコンディションだった。乗船客は3名で茶さんともう一人は常連さん。

前半は二人とも全く気配がなくむなしくシャクるだけ。ところが常連氏に良型マルイカとアオリイカが立て続けに乗った。ダレ気味だったところにカツが入ってシャクリに力がこもるようになる。

場所を大きく移動して岩井沖に。ここでようやく最初の一パイが乗った。小振りだったが今季初のアオリイカに喜びは隠せない。

このアオリイカをさっそく沖干しにする。前から小さいのが釣れたらやってみたいと思っていたのだ。

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続いて中型の600グラムクラスが乗ってきた。ようやく春の乗っ込みらしくなってきたと喜んだが、後が続かなかった。

今回も3.3メートルの長竿を試してみたが、グイーンとしなって中型の引きを堪能することができた。

沖干しを帰って焼いてみたが、皮がぶよぶよしてパリッと焼き上がらず生臭みが残った。刺身で旨いイカなので沖干しもさぞや旨いだろうと想像していたが、全くの当て外れに終わった。

次はマルイカの沖干しにチャレンジしてみようと思っている。マルイカ=ケンサキイカで高級スルメの材料になっている。きっと沖干しは旨いに違いない。

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2007.03.04

洲崎沖のオニカサゴ

「毎晩タチウオの干物を食べているせいで、顔がタチウオに似てきた」。嫁にそう言われたらタチウオ釣りには行きにくい。そこで今回はオニカサゴ。

久々に久津見名人と3月3日、勝山港萬栄丸からの釣行した。名人はカモシ釣りのベテランで、これまで輝かしい実績を誇っている。今はカモシ釣りがシーズンオフなのでオニカサゴにおつきあい頂いた。

6時出港で40分かけて洲崎沖に到着。いつものポイントは潮がかっ飛んでいるためにやむなく手前のポイントへ。それでも何とか型は見られるだろうと楽観的に考えた。

まず最初は恒例のサバ釣り。名人もサバを釣って身エサにするやり方はご存じだった。二人でサビキ仕掛けを投入すると一投目からアタリ。釣り上げたのは良型アジのダブルだった。これはこれで嬉しいゲストだ。

サバを3尾確保した後、オニカサゴに切り替えた。船が流し換えをしている間にサバの身エサを作る。できるだけ薄くヒラヒラと舞うようにするのがコツだ。

オニカサゴ狙いで仕掛けを沈めると潮の速さにビックリした。150メートルのアナウンスで220メートルも道糸が出て行く。潮が遅い場所でこうなのだから本命ポイントでは釣りにならないだろう。

速潮に苦労しながらもオニカサゴを2尾釣り上げたが、1尾は小さいのでリリース。他にユメカサゴ3尾とハナダイ1尾を釣り上げた。名人も良型のオニカサゴを1尾釣り上げて、今日の状況ではこんなものだろう、と達観していた。

船中9名の釣果は0~2尾ぐらいだったのではないだろうか。釣果は寂しかったが天気が良く気持ちのいい釣りだった。何よりも名人との久しぶりの釣行を楽しむことができた。

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ハナダイはけっこういいサイズだったので切り身で粕漬けにした。今週の金曜日あたりが食べ頃だろう。

150号のオモリを1日手持ちにしたため背中、腕、腰が筋肉痛を起こしてしまった。「つり情報」でライトタックルのオニカサゴを紹介していたので、次回はそちらに行ってみようかと思案している。

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2007.02.18

観音崎沖のタチウオⅢ

タチウオはいついなくなるかもしれないので・・・。と、ついつい釣行してしまう。

家の冷蔵庫には1週間前に釣った切り身がたくさん残っていて、釣っても仕舞うところがないのに、どうしても行きたくなってしまう。それぐらいイワシタチウオは面白い。

前回の釣果は21尾。活きイワシエサで狙うと、アタリが多くて工夫次第で釣果はもっと伸ばせると、仕掛けにあれこれ手を加えた。

まず、道糸のPEラインの号数を4号から2号に落とした。これで感度が上がり、あの微妙なモタレも見逃さないはずだ。

ついでにオモリも100号から80号へ落とした。道糸が細くなれば糸ふけが少なくなるのでオモリを軽くしてもオマツリしないはず。オモリが軽いと疲れないし、竿の操作が軽快になるぶん誘いやシャクリもやりやすい。

仕掛けはハリスをフロロ12号から10号へ。前回は1度もハリス切れがなかったのでワンランク細くした。蛍光パイプもより発光するタイプに換え、長さも3センチに詰めた。

そして、エダスの長さを思い切って20センチに詰めた。エダスが長いとどうも感度が悪くなる気がしたからだ。エダスを長くするのは、エサが自然に動くようにという意図があるからだと思う。そこで幹糸との結束に親子サルカンを使わず、チチワ結びにすることで自然な動きになるようにした(つもり)。

仕掛けは準備万端整って、2月10日に金谷港ふじ丸に乗り込んだ。わりと大きい船に6名の釣り客で左舷トモに席を確保。この船のトモは広くて釣りやすい。

観音崎沖は相変わらずのタチウオ船団。水深は70メートルで、底から6メートルのところからタナを探ると、すぐさまアタリが到来。

竿をゆっくり持ち上げるように食い込みを促すが、なかなか強い引きにならない。しかし竿に重さを感じるので、タチウオは確かにエサに食いついている。

ここで焦ってあわせると、頭だけ残してサヨナラになる。食い込んだという判断はなかなか難しいので、穂先に現れる変化を見逃さないようにしている。

しばらく待って穂先がクイ、ククッときたときにあわせたらズバリ、ハリ掛かりした。竿がギュンと曲がるのは何度見ても楽しい。

第一投目からアタリが続発した。とにかく仕掛けを入れると必ずアタリがある。10メートル巻いてアタリがなければ、エサを取られていると思っていい。

今回は細いPEで臨んだためか、小さなモタレも敏感にキャッチすることができ、アタリを見逃したことはほとんどなかった。逆にアタリがあったのにハリ掛かりできなくてくやしい思いをすることが多かった。

エダスを詰めたのもよかったようで、枝バリにタチウオがけっこう掛かってきた。これまでの仕掛けでは見逃していたアタリを捉えることができたからだろう。

今回も好調に釣れ続け、最終的に26本のタチウオを手にすることができた。帰宅して他船の状況をみるとあまりよくなかったようだったので、前回よりも釣果がアップしたのは仕掛けの工夫によるところが多かったのではないだろうか。

細くしたハリスでもタチウオの歯に切られることはなかった。しかしオマツリが1回だけあったときにPEを30メートルほど切ってしまった。PEは擦れには弱いようだ。

さて釣果をどうしたか。良型がけっこう多いので、26尾も持ち帰ると冷蔵庫には入りきれず、家庭内争議のもとになる。そこで10尾だけ持ち帰ることにして、残りは船頭さんと同船した方にお分けした。

持ち帰ったタチウオはほとんどを粕漬け、みりん干し、塩干物にした。幸い翌日の天気がよかったので最高の干物に仕上がった。それを冷凍して毎日の晩酌でちびちび頂いている。

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塩干物は身に軽く塩を振って干すだけ。シンプルなので魚の持ち味が生きる。

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みりん干しは醤油1:みりん1の漬けだれに30分漬けて干す。個人的には砂糖は入れない方が魚の味が楽しめると思っている。醤油もみりんも良いものを使えばさらに味が引き立つ。脂が乗っているので醤油との相性がいい。

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2007.02.04

観音崎のタチウオⅡ

金谷のイワシタチウオが絶好調だ。船宿のHPを見ると、連日トップが20~30本、日によっては40本以上の釣果をあげている。

生きイワシで釣るタチウオは良型が多く、アタリも頻繁に出るので釣りの楽しさを純粋に満喫することができる。私にとって釣行日が待ち遠しい釣りの一つになっている。

今回は神戸から齋藤名人が出張をかねて釣行することになった。もともとイワシタチウオは名人から紹介してもらった釣りだ。初めての釣行でいきなり20本以上を釣り上げ、その面白さに我を忘れてしまった記憶がある。

釣行日は2月3日で、お世話になったのは勘次郎丸。この船宿は毎日HPを更新するので釣況の目安として重宝している。現役の漁師が船頭を務めるので釣り方など的確なアドバイスをくれるのが頼もしい。

最近の釣況の良さに釣り人の集まりも良く、当日は12名の満船であった。マスコミでの紹介も頻繁にあるため、イワシタチウオが注目されているのも理由だろう。右舷ミヨシから名人、私、宮澤さんの順に座り準備を整えると船は6時に出港した。

観音崎沖のポイントは水深70メートルで、上から60~50メートルがタナの目安だそうだ。

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開始早々名人が4本指クラスを釣り上げた。たぶん船中1号だろう。タナを聞くと62メートルだったそうで、さっそく64メートルから誘い上げると63メートルでコツンときた。しかしハリ掛かりには失敗。急いでエサを交換する。

続く投入でふわりと食い上げるようなアタリがあった後、竿がピンとまっすぐに戻ってしまった。100号のオモリの負荷も感じない。どうしたのか巻いてみると、PEラインが40メートル付近で高切れしていた。タチウオの仕業なのか、原因がわからないまま急いで新しい天秤と仕掛けをセットした。

65メートルからスローで巻き上げながら徐々に浅くしていくとまた63メートルでアタリ。注意していないと見逃すぐらいの繊細なアタリだ。巻くのを止めて竿をゆっくり起こすようにして食い込みを促すが、なかなか食い込んでくれない。2メートルほど巻いたところで、グイッと穂先が引き込まれた。

ここでアワセを入れるとハリ掛かりに成功。開始からもたもたしたが、ようやく4本指クラスを取り込んでほっとした。

前半、アタリが渋く食い込みが浅いため、釣果を伸ばすのが難しいかなと不安になった。

ところが後半にさしかかった時、突然時合いに突入した。船が移動した直後の投入で宮澤さんが釣ったタナを聞いて驚いた。それまで60メートル前後だったのが、いきなり40メートルになったからだ。

半信半疑で45メートルから徐々に仕掛けを上げていくと41メートルで明確なアタリ。食い込みも激しく早いので、難なくハリ掛かりに成功した。それからはまさに入れ食いモード。活性が上がったのかハリ掛かりに失敗することが少ない。アタリがあれば釣れるという展開だった。ここで手返しよく釣れたかどうかが釣果を左右した。

今回の釣りを通して、名人からアタリダナをよく教えてもらった。名人は電動リールのずる巻き釣法で広い範囲に渡ってタナを捜すため、人よりも早くタナを探し当てる。船が移動した直後やアタリが途切れたとき、この釣法は真価を発揮した。アタリダナを早く見つければそれだけ集中して攻められるので効率が非常にいい。それが釣果の差となって現れた。

タチウオは活性が低いときはアタリが小さく、食い込みが浅い。こういうときは繊細なアタリを捉える感度と食い込ませやすい柔軟さを併せ持つ竿が欲しくなる。しかも100号というオモリを背負ってこの調子をだすのである。そんな竿を見つけたら、タチウオ釣りがもっと面白くなるに違いない。

仕掛けは、はじめ名人からもらったアシストフックの付いたもの使っていたが、食い渋りの中ではシングルフックの方がアタリがでると判断して変更した。この仕掛けはワイヤーではなく12号のフロロを使っている。何回か飲み込まれたが、太ハリスと蛍光チューブのおかげでハリス切れは一度もなかった。また生きエサなのでハリスの太さで食いの違いはないように思えた。

この日の釣果は21本で名人は28本のダントツ竿頭。名人のタナリサーチのおかげで釣果を伸ばすことができた。それと久しぶりに名人の技を見せてもらい、大いに参考になった。

タチウオはタナ取り→アタリ取り→アワセ→取り込みと一時も気を抜くところがない。イワシタチウオは特にアタリが多いので緊張のし通しだ。そこが面白くワクワクするところでもある。この釣りは仕掛け、道具、釣り方にまだまだ工夫の余地があるので、どう攻略していくかも楽しみだ。

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2007.01.28

観音崎沖のタチウオ(06年1月20日)

内房金谷港から出船するタチウオ船はエサに生きたイワシを使う。生きエサのアピール度は素晴らしく、アタリが頻繁にあり釣れるサイズも良型が多いのがこの釣りの特徴だ。

いつもだと12月にシーズンに入るが、今期はやや遅れて1月になってトップが10尾以上と、ようやく釣果が上向いてきた。待ちに待った好機到来、これは行かずば!

お世話になったのは惣四郎丸。3名の釣り人が乗船すると港内の生け簀からシコシワシをたっぷり積み込んで6時30分に出港した。

ポイントの観音崎沖にはすでにタチウオ船団ができていて、その端でスローダウン。

「水深98メートル。底から10メートルまでを探ってください」

船長からタナのアナウンスがあり、シコイワシを弱らせないようスプールをサミングしながら送り込む。

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着底するとハリス分巻き上げてゆっくりシャクリながら上へ上へとタナを探る。すると底から5メートルでコツンときた。

ゆっくり聞き上げながら食い込みを促すと、グイッと穂先を押さえるアタリに変わった。間髪入れずにアワセをいれればガツンと竿が止められた。自分なりに完璧と思えるハリ掛かりだった。

巻き上げ中にタチウオは海面に向かって泳ぐため、一瞬負荷が軽くなる。バレたかと勘違いするが、騙されてはいけない。その後また強い抵抗をみせながら上がってきて、海面ではキラリとサーベルようなシルバーを輝かせる。

一投目で取り込んだのは1メートルオーバーのいわゆる5本指サイズだった。今季初のタチウオが良型で、全身が熱くなった。タチウオ釣りはこうでなくっちゃ。

続く投入もアタリが頻発する入れアタリ状態だった。ところがその半分もハリ掛かりさせることができない。ハリ掛かりに失敗すると頭がカーッと熱くなり、成功して取り込むと身体が熱くなった。

それでも釣果は順調に伸びて、足もとのクーラーボックスはタチウオで埋まっていった。開始から3時間で10本を超えた。しかもほとんどが100センチ前後で、内径60センチのクーラーボックスに納めるのに苦労するほどだ。

後半は潮が止まったためか、アタリが小さくて知らないうちにエサを取られることが多くなった。あの大きな体で繊細な食い方をするもんだと感心してしまう。

釣るのが難しくなれば、それだけやる気をだして集中するのだが、後半はポツリポツリの展開となり12時半に30分早い沖揚がりとなった。

私の釣果は14本で、船中では3~14本だった。この釣りは、とにかくアタリは頻繁にあるので、釣り方や仕掛けの工夫しだいでもっと釣果は伸びるはずだ。それと熱くなりすぎるのも判断を狂わせるので、できるだけ冷静に対応することを心がけたい。

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2007.01.08

洲崎沖のオニカサゴ(07年1月2日)

初釣りは正月らしく晴れのある魚を釣りたいが、オデコは避けたい。いろいろ迷った末、年末まで好調だった洲崎沖のオニカサゴに決めた。朱色の晴れ着をまとったオニカサゴを釣って、ぱっと明るい一年のスタートにしたいものだ。

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お世話になったのは内房勝山港の萬栄丸で、1月2日が初日とあって、船上は12名の釣り客で賑わった。

まず年始恒例の餅投げで一年の無事を祈った後、6時に勝山港を後にした。

約一時間ほどでポイントの洲崎沖に到着。岩崎一好船長からサビキ仕掛けが配られる。これはオニカサゴと同じポイントで早朝だけマアジ、沖メバル、サバなどが釣れるので、やってみたい人はどうぞという船宿の配慮なのだ。

もちろんオニカサゴだけを狙う人は初めからオニカサゴの仕掛けで釣ってもいい。私は新鮮なサバの切り身を確保するため、しばらくサビキで狙うことにした。

第一投目を水深100メートルまで落とし込んだところで早くもアタリが到来。ガクガクと竿を揺する感触でサバかなと期待する。オマツリを避けるために電動リールを最高速で巻き上げた。

取り込んだのは狙い通りのゴマサバで、新鮮なエサの確保ができて大喜び。個人的には釣りたてのサバの切り身がオニカサゴには最高の特エサと思っている。

続く投入では沖メバルがトリプルで釣れた。サビキには何がかかるかわからないところが面白い。

船中でオニカサゴが釣れ始めたところで仕掛けを交換。先ほどのサバを切り身にしてハリに付けるといよいよ本命の釣りのスタートだ。

水深は140から120メートルでかけ上がりになっている。オモリが海底に当たったら1メートル巻き上げる。それを繰り返しているとグン、ググンと穂先にアタリが出た。

しっかり食い込ませてから竿を立てるとズシリと重みを感じた。ハリ掛かりを確信してリールの巻き上げレバーを倒す。

巻き上げの途中で何度も強い引き込みを見せるので本命にまちがいなさそう。そして海面をぱっと朱色に明るく染めたのはまさしくオニカサゴだった。しかも40センチ級の良型だ。

オニカサゴに切り替えての一投目で良型を釣って有頂天になった。今年はいい年になりそうだなどと浮かれるのもつかの間で、その後はパッタリと魚信が途絶えてしまった。

いや、オニカサゴのアタリはあるのだが型が小さすぎた。小さなアタリでは巻き上げず、良型の追い食いを狙っていると、確かにダブルで釣れるはするが、チビオニとチカメキントキやアカイサキの組み合わせだ。

船内を見回すと、いい型のオニカサゴがポツポツ釣れている。良型のオニカサゴは確かにいる。ただ自分のエサに食いつかないだけだ。そう思って、誘い方やタナを変えてみるが効果は現れない。

オニカサゴらしいアタリでようやく1尾追加して沖揚がりとなった。この日の釣果はオニカサゴ5尾のうちリリース3尾。チカメキントキ、アカイサキ、沖メバル多数だった。

トップがオニカサゴ8尾で良型が揃ったようだ。型は選べないというが、良型が好むエサはあるのかもしれないし、誘い方やタナにも工夫がいるのかもしれない。年の初めに考えさせられる釣りになってしまったが、奥の深さを改めて知ったのは収穫ということにしておこう。

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2006.12.10

平砂浦沖のヒラメ(06年12月9日)

午前は乗り合いでヒラメ、午後は仕立てでアオリイカ。その日は泊まって、釣った魚をつまみに一杯やる。釣り師にとって夢のようなプランを立案したのはやまださんだった。それになんの迷いもなく乗ったのが茶さんと私。3人は12月9日洲崎に集合した。

お世話になったのは洲崎港の勝丸で、釣り人7名を乗せて暗いうちに港を出た。洲崎灯台を左に見ながら平砂浦沖へ到着。薄明るくなった空に船長の開始の声が響く。

イワシをハリに刺し、サミングしながらゆっくりと送り出すとPEのマーカーが12メートルのところで止まった。予想以上に浅いポイントにちょっと驚いた。こんな浅い場所にヒラメがいるのだろうか。

そんな疑問を払拭するようにいきなり左舷ミヨシの竿が曲がった。けっこういい型を思わせる曲がり具合だったが残念ながら途中でバラしてしまった。

それから程なく右舷トモで竿を出しているやまださんにヒット。船長が飛んできてタモを差し出した。取り込んだのはソゲクラスだったが、まずは型を見られてほっとする。これでおかずは確保できた、とやまださんが喜んでいる。

左舷トモに私、その隣に茶さんが並んでいる。開始早々ヒットが続き、二人とも今日はいけそうという期待に顔がほころぶ。

しかし二人にはアタリはなかなか訪れない。ときどき竿が重くなるのを感じて巻き上げると、イワシに噛まれた後が残っている。ヒラメの歯形とは明らかに違うので、おそらくイカのしわざだろう。

後ろが賑やかなので振り返るとやまださんが良型のマゴチを手にしている。やまださん、今日は飛ばしている。ヒラメにマゴチと高級魚を連続でゲットした。

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やまださんの魚だけをおかずにするわけにはいかないので、何とか釣りたいと気を張っていると待望のアタリだ。軟調子のマダイ竿を使っているので食い込みはいいはず。3、4回穂先がおじぎするが焦らずに待つと大きな引き込みに変わった。今だ!竿をゆっくり引き起こすようにアワセると大きくしなった。

ゆっくり巻き上げても12メートルしかないのですぐに魚影が現れた。茶褐色はヒラメに間違いない。船長にタモ入れしてもらい無事に取り込んだ。ソゲクラスの小型ではあったがまずは一枚手にできてほっとする。

この頃から北風が強くなってきた。雨も降り出して寒い。早上がり、そんな予感が頭によぎる。その前に釣らないと、という思いが通じたのか本日2回目のアタリ。今回は2回目のおじぎで穂先が海中に引き込まれた。アワセも決まり海面までゆっくり巻き上げると茶さんが差し出してくれたタモに無事収まった。

風と雨がだんだん強くなっていく。身体が芯から冷えて手が思うように動かない。まるで2月の釣りのようだ。そんな中でも粘る茶さんに強いアタリが訪れた。合わせて巻き上げにかかった瞬間、竿がまっすぐに戻ってしまった。痛恨のハリス切れだ。アタリが少なくなってきただけに残念そう。

風と雨が強くなり、いよいよ身体が言うことを聞かなくなってきた。それでも船は帰港しようとはせず、とうとう正規の沖揚がり時間まで釣りを楽しませて?くれた。

釣果はやまださんがヒラメ2枚、マゴチ1尾、アオリイカ1パイで私が35~45センチのヒラメ2枚。茶さんはバラシた後も粘ったが残念ながら型を見ることができなかった。

午後のアオリイカはとても釣りができる状況ではなくなったため中止。宿で冷えた身体を温めてくつろぐことにした。

平砂浦沖は水深が浅い場所がポイントになるため、軽いオモリで対応できる。今回は40号と30号を使ってみたが、オマツリもせず問題はなかった。次回は堅めのメバル竿を試してみようか、などと釣り談義に花を咲かせて楽しいひとときを過ごすことができた。

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2006.11.26

剣崎沖のヤリイカ(06年11月25日 )

と~るさんが主催するミヨシのメンバー9名で11月25日、剣崎沖のヤリイカを狙った。船宿はいつもの儀兵衛丸。いつものようにヤリイカとハモノの両方を狙う釣行だ。

当日は急に寒くなったが天気は快晴。儀兵衛丸はまだ薄暗い長井港を6時半に出船して剣崎沖を目指した。

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ここにきてヤリイカの調子が上向いてきたのか剣崎沖には船団ができていた。船は狭い範囲に集中してているので、ヤリイカの群れは固まっているのかもしれない。

今回用意した仕掛けは11センチのプラヅノ4本に赤帽子スッテ1本の5本バリ仕様だ。といっても新しく作ったのでも買ったのでもなく、去年の釣行が強風で出船できなかったため使わなかった仕掛けだ。一年間寝かせていた仕掛けでも劣化していることはないだろう。

実釣開始の合図と同時に投入機から勢いよく飛び出した仕掛けは、水深145メートルの海底で止まった。すぐに糸ふけを取り、シャクリを開始する。50センチ程シャクって3秒間ポーズをとる。穂先に変化がなければ1メートル巻いてまたシャクる。

シャクリを繰り返して130メートルまで巻いたら再び底へ戻す。それを何回か繰り返してアタリがなければシャクる幅やスピード、タイミングなどを変えてみる。しかしアタリはなかなか訪れてこない。一年ぶりのヤリイカなのでシャクリ方がぎこちない。だいいちイカのアタリがどんなだったか思い出せない。

最初の1パイが乗ったのは確か3、4流し目の時だ。シャクった竿がズシンと止まり、オモリの負荷以上の曲がりをみせている。乗ったか?半信半疑で巻き上げに入る。途中で何回か引き込みをみせるので、ここで初めてイカの乗りを確信する。

慎重な巻き上げの末、海面に姿を現したのは胴長30センチほどの良型のヤリイカ。今まで釣ったヤリイカの中では最大サイズだろう。無事に取り込んでほっとする。生け簀に入れると、生け簀と同じサイズだった。

次の一杯は食い上げてきた。穂先がふわふわと持ち上がるので、オマツリかもしれないと思いながらあわせてみる。ズシリとした感触にイカの乗りを感じるが、まだオマツリの疑いもある。巻き上げながら左右を見回すがどうやらオマツリではなさそう。さらに引き込みがあり、初めてイカの乗りを確信する。取り込んだのは最初のイカとほぼ同サイズのヤリイカ。

2ハイの良型を手にして、気持ちに余裕が出てきたのか、小型を釣りたいと思うようになった。ハモノ狙いのエサにするイカだ。マダイの食べ頃サイズといえば胴長20センチぐらいか。小型、小型と念じながらシャクリ続けると、ちょうどいいサイズのヤリイカが続けて2ハイ釣れた。

エサを確保したところでさっそくハモノ狙いに切り替える。ヤリイカで使った竿とリールはそのままに仕掛けのみを交換した。仕掛けはハリス10号の孫バリ仕掛け。ヤリイカの水管と尖った部分にハリを刺して海中へと送り込んだ。オモリが着底すると5メートル巻き上げて、手持ち竿でじっとアタリを待った。

ところがなんのアタリもないまま時間だけが過ぎていく。周りではヤリイカがポツポツ釣れているので、切り替えが少し早かったかと後悔する。しかし獲物はすぐそばにいる、と自分に言い聞かせてエサのヤリイカにつながる穂先をじっと見つめ続けた。

「この場所でハモノを狙わない手はないよ」と船長から突然のアナウンス。どうやら釣行のフィナーレを飾るべくハモノの確率が高いポイントへ移動してくれたようだ。さらに気合いが入る。

エサに使えるサイズのイカはあと1パイだけ。最後のイカに願いを込めて水中へと送り出し、期待を込めて穂先を見つめる。するとその穂先がわずかに揺れた後、ガクッガクッと2回おじぎした。

来た!もっと食い込め!祈るように竿を握りしめてさらなる引き込みを待つが、次の魚信はやってこなかった。仕掛けを上げるとイカはゲソの部分だけ食われてなくなっていた。孫バリを水管に打っていたが、ゲソに打っていたら結果は違ったかもしれない。

これでエサがなくなりハモノ狙いはあえなく終了。程なくして沖揚がりを告げるアナウンスも流れてきた。

結局持ち帰ったのはヤリイカ4ハイとスルメイカ1パイだった。イカ釣りの釣果としては寂しいがハモノ釣りのエサを釣ったと思うことにして、5ハイのエサをおいしく頂くことにする。

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2006.11.12

無念のアオリイカ

11月11日は朝からしとしとと雨が降っていた。しかし予報を見る限り風はなく波もたいしたことなさそう。雨ならカッパを着れば釣りはできる、と午後のアオリイカ船に乗船すべく勝山港萬栄丸に向かった。

国道127号を走り、金谷を過ぎた頃から急にに雨脚が強くなってきた。それでも風がないので出船を疑わなかった。勝山港に到着し女将さんに確認すると、4名の一行が予約を入れていて5名で出船するそうだ。

さっそく準備に取りかかろうとしたところ、その一行と女将さんが相談している様子が見える。そして女将さんが私に向けて両手で大きな×印の合図を出した。出船中止だ。

ええっー。雨ぐらい何ともないじゃん、そう叫びたかったがことばを飲み込んだ。出船するかどうかは船宿が判断すること。釣り人が口を挟むことはできない。

4名の釣り人は強い雨の中では釣りにならないと判断し、船宿にキャンセルを申し入れた。船宿も強い雨を考慮して出船中止を決めた。その結論に従って黙って車に戻ると来た道を引き返した。

釣りはできなくても気持ちを切り替えて他に楽しみを捜すことにした。道中で買い物をするのも楽しみの一つである。

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今回は小泉酒造という酒蔵の直営店に立ち寄って、「東魁盛」の4合瓶と酒粕を買った。それから勝山のスーパーで地元産の新鮮なイサキとキンメを見つけた。

アオリイカこそ食卓にのぼらなかったが、旨い酒とつまみが釣りができなかった無念を癒してくれた。

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2006.11.05

洲崎沖のクロムツ(06年11月4日)

前回のクロムツ釣行からはや3ヶ月。またあの美味を腹一杯味わいたくて勝山港の萬栄丸に釣行した。同行の坂本氏は前回の釣果に納得いかず、リベンジを胸に秘め新しい竿を持参しての釣行だ。

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乗船者全員が揃うと16時の定刻前に出港。最近好調が続いている洲崎沖を目指した。明るいうちにポイントに到着。慎重な潮回りの後、投入の合図が出た。待ってましたと一斉に仕掛けが投入され、ドボンドボンとオモリが水柱を上げる。

暗くなってからが時合いと決め込んでのんびり構えていると、第一投目からアタリが訪れた。しかしクロムツのガガッとくる手応えとは違うし、巻き上げ中に竿を引き込むことなくすんなり上がってくる。中型のアジを予想していたら、海面に姿を見せたのはキンメだった。柿の葉ぐらいの小型キンメが一番上のハリに掛かっていた。

次の投入でも同じタナにあわせるが、アタリがあったら2メートルほど巻き上げて待った。するとやや強い引き込みが来たので巻き上げると狙い通り一荷だった。型は小さいが暗くなるまでキンメで遊ぼうと思うが、その後パタリとアタリが途絶えてしまった。

船のライトが一斉に点灯し、いよいよ本番到来と気合いを入れるが、なかなかクロムツの魚信が届かない。今日は厳しくなりそうと、少し焦ってきたときに隣の釣り人が良型を釣り上げた。タナを聞くと底から5メートルで一番上のハリに掛かったそうだ。

次の流しでさっそくタナを修正すると、ドンピシャでクロムツが食ってきた。食いが活発なときは自分の試行錯誤でタナを探ることができるが、渋いときは釣った人に聞くに限る。素直、謙虚に教えてもらう姿勢が大切なのは釣りも同じだ。

タナがわかったらこっちのもんだ、と竿を持つ手に力が入るが、この日は勝手が違っていた。待てど暮らせどクロムツは釣れず、サバやスミヤキばかり。普段はエサにするか海にお帰りいただくこの魚もそっとクーラーボックスにしまった。

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そして稲光と雷鳴を合図に沖揚がりとなってしまった。釣果はクロムツ2尾で、坂本氏も同数だった。氏はリベンジかなわず再リベンジ釣行を胸の内で誓っていたようだ。船中0~5尾という渋さに船頭もなすすべがないという様子だった。

2尾では腹一杯というわけにはいかないので、坂本氏ならずともぜひまた釣行することを心に決め、深夜の勝山港を後にした。

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2006.10.29

勝山のアオリイカ(05年10月21日)

10月28日に内房勝山港の萬栄丸からアオリイカで釣行した。釣果は胴長25センチ前後が3バイで、自分的には型・数ともまあまあだったのではないかと思う。

今回はいつもと違う竿とリールを使ってみた。アオリイカはエギの選択が何より重要なのだが、案外竿も釣趣を左右する重要なアイテムなのである。

いつも使っているアオリイカ専用の竿は乗せるまではいい調子なんだが、乗せた後がイマイチ。長さが1.2メートルと短いため、アオリイカの引きを楽しむことができない。シャクリの性能を考えたらそれは仕方のないこととあきらめていたのだが・・・。

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ところが今回、3.3メートルのメバル竿を使ってみたら、その不満がいっぺんで解消できた。触腕にかかったアオリイカはよく引くが、その引きを胴でためたときの竿のしなりの美しいこと。強い引きを竿でいなす手応えも気持ちよく、悦に入ってしまった。

スピニングリールをアオリイカでは初めて使ってみた。予想では道糸の出が両軸リールよりスムーズではないかとみていたが、実際はあまり大差ないようだ。タナにピタリとあわせるのは両軸リールの方が操作しやすい。

長竿の欠点は風が強いと操作しにくくなる点だが、長短2本持って行って、そのときの状況で使い分けたらいいと思う。

長竿に胴長40センチのアオリかが乗ったら、と想像するだけでワクワクしてくる。

エギは神戸の齋藤名人推薦のダートマックスと萬栄丸オリジナルを2色ずつ使ってみた。その結果、当たったのはダートマックスのみで、1種類のエギで3バイとも乗せてしまった。

前回はフラッシュダンサーを使って2ハイだったが、どちらがいいのか正直判定できない。潮と天気と時間帯の組み合わせでアタリエギは変わるものだから、絶対にこれだというエギはないのだろうし。一つ言えることは、釣行を重ねるたびに実績のあるエギが増えれば、いろんな応用がきくということだろう。

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2006.10.22

南房のシマアジⅣ(06年10月21日)

今回の釣行で4回目になる。過去3回で手にできたのは小型が1尾だけ。予想以上に手強い。改めてシマアジについて調べてみたら面白い記事を発見した。

釣りサンデーの『新さかな大図鑑』でシマアジが、釣魚評価と食味評価ともに五つ星の最高ランクを付けられていた。ちなみに高級魚といわれる魚の評価はこうなっている。

           釣魚評価 食味評価

マダイ         5      4

ヒラメ         5       5

アラ          5      5

マゴチ        5      4

石鯛         5      5

アオリイカ      4      5

釣魚、食味両方とも五つ星を獲得したのはシマアジ、ヒラメ、アラ、石鯛の4種類しか見あたらなかった。

ヒラメは放流のおかげで魚影が濃くなっていて、比較的釣れるチャンスが多いと思う。この評価は釣りの難易度ではないので、ヒラメの釣魚ランクが高いのだろう。ヒラメは比較的釣りやすくて面白くておいしい魚だから人気が高いのもうなずける。石鯛は船からではなく磯釣りの釣魚評価となっていた。

難易度の点では、シマアジは遠征釣りならば手にできるチャンスは高くなるが、アラ、石鯛は幻の魚と言われるぐらい希少になってきている。五つ星の魚を釣るのは簡単ではない。

10月21日に初めて海正丸の朝船に乗船した。釣り客は全員で5名。ゆったりと釣り座を構えられるので嬉しい。私は左舷トモに席を確保した。

5時半に出船。10分ほどで千倉港前のいつものポイントに到着。合図と同時に仕掛けを投入。さあ、今日こそはキロ越えを釣るぞ!と気合い十分だ。

今回はウイリー3本、空バリ1本の4本バリ仕掛けを製作した。幹糸を10号、エダスを8号にしてチチワ結びで結束している。エダ間を50センチと短めにして全長を短くした。

何回かコマセを打ち返すと、コマセを追って魚が浮いてくるのが見えた。しかしエサ取りとは様子が違う。やけに大きいのだ。それが何十匹と水面近くまで浮いてくるのだ。トモの常連氏に聞くと大部分がイサキとメジナだそうで、フグもかなりいるらしい。

浅いところにいる魚は無視して15メートル前後のタナを集中的に攻めるが、上から下までエサ取りだらけで付けエサのオキアミは一瞬でなくなる。それでもウイリーに食わせる作戦でシャクリ続ける。

ガツンといいアタリがあって胸を躍らせるものの、釣り上げるとワカシだったりスマガツオだったりで、がっくり。たまにメジナやイサキも顔を出すが、本命からの魚信が一度もないまま沖揚がりとなる。

この日の釣果は船中でも小型が1尾だった。船長に聞くと、潮の流れが全くないためシマアジが口を使わないしエサ取りの襲撃になるらしい。確かに船を前進させて仕掛けを動かすようなこともやっていたので、苦しい状況だったことは事実だ。

これでシマアジは1勝3敗となった。勝率を5割に持って行くには2連勝しなくてはならない。そういえばヒラメに初めてチャレンジしたときも連敗だった。あきらめずに通えばそのうちいい結果に結びつくだろう。

海正丸のHPを見ると初挑戦で釣り上げた人もいるぐらいだから、釣れるときは簡単に釣れるのだろう。いかにいいタイミングで釣行するかがポイントだ。仕掛けなど準備して、機を見ていつでも釣行できる態勢にしておこう。

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スマガツオをナメロウ、サンガ焼き、ユッケにしたら結構おいしかった。魚が新鮮だとどんな料理にしてもおいしい。今度シマアジを釣ったらのナメロウとサンガ焼きにしてみよう。

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2006.10.15

勝山沖のアオリイカ(06年10月14日)

7月に神戸のS名人と岩屋沖にメバル釣行したとき、フラッシュダンサーというエギを見せてもらった。ボディの断面が曲面ではなく多面体になっている斬新なデザインのエギだ。これだと光が反射しやすく、アオリイカによりアピールできるかもしれない。そう思ってさっそく名人と明石の阪田釣り具店に立ち寄り、4タイプのエギを購入した。

今シーズン初めてのアオリイカは勝山港萬栄丸から釣行した。6名の釣り客が左右に3名ずつ分かれ、私は右舷トモに席を取った。船は14時30分に出港、まずは勝山港前のポイントを攻めた。

岩崎船長から「潮が濁っているのでピンク系がいいですよ」とアドバイスをもらったが、マーブルオレンジのエギをセットすることにした。船長にフラッシュダンサーについて聞くと、見たことないとにう返事。まだ萬栄丸では使われていないのかもしれない。

10メートルから20メートルの間で船長からタナの指示がアナウンスされるので、きっちりとタナを守ってシャクる。すると早くも左舷ミヨシで釣れたらしい。

「サクラダイで釣れたよ」船長が教えてくれた。今度の潮回りでサクラダイに換えようか迷いながらしゃくていると、ズシンと竿が止まった。久しぶりの感触に胸の鼓動が高まる。船体に吸い付かれないよう注意しながら抜き上げたのは胴長25センチのアオリイカ。

シーズンのはしりにしてはいいサイズだ。釣れたエギを交換することもないので、そのままオレンジのフラッシュダンサーを使い続けることにした。

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勝山港前で1時間ほど粘ったが、釣れたのが船中で2ハイだったため富浦沖へ大きく移動した。沖合に出ている小さな磯の側から流し始める。潮は適度に流れていて、船長は潮回りを繰り返しながら広くポイントを探ってくれる。

最初の1杯を釣ってからは音沙汰がない。船長に船中の様子を聞くと左舷ミヨシが4ハイ釣っているという。すぐにミヨシへ行きエギを見せてもらうと、マーブルサクラダイだった。そこでこちらもフラッシュダンサーのマーブルピーチに交換。

しばらくして2杯目のアオリイカが乗ってきた。やはり当日のアタリエギはピンク系だったのだろうか。結果論だが、もっと早く交換していたら釣果が伸びたかもしれない。

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当日は暗くなってからのゴールデンタイムに乗りは良くなかったようだ。その後はぱたりと釣れなくなってしまった。

結局この日の釣果は2ハイで船中釣果は0~5杯だった。左舷トモの人が0で左舷ミヨシが5ハイなのでミヨシ有利だったのかもしれない。フラッシュダンサーが良いのか悪いのかはこの日1日では判断できなかった。

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2006.10.09

南房のシマアジⅢ(06年10月8日)

先週に続いて3回目のシマアジ。

何が面白いのか。

誘って食わせるゲーム性や大型になると強烈なファイトを見せること、そしてこれが一番の理由かもしれないが、食べておいしいことだろう。とりあえず先週1尾釣ってみて大型のファイト以外は堪能できた。今回はぜひ1キロオーバーを狙いたい。

台風と秋雨前線の影響で10月6,7日は大シケ。それが去った8日は一転して凪で晴天。秋の天気の変わりやすさを絵に描いたような変わりようだった。釣行した8日は連休の中日で、南房の観光地にも多くの観光客が訪れていたようだった。

海正丸の午後船に乗船したのは2名。一人が右舷ミヨシで私が右舷トモに道具をセットした。船頭の道具が右舷胴の間にセットしてあるので、どうやら船頭も竿を出すようだ。

いつものポイントに到着すると、3人揃って仕掛けを投入。潮は適当に流れているが濁りがきつい。台風の影響は抜け切れていないようだ。

早くもミヨシでイサキが釣れた。30センチを超えていそうないいサイズだ。しかし先週の釣果を刺身で食べた感想は、脂が抜けていてあまり旨くなかった。寒イサキ、梅雨イサキといわれるので、今は狭間の時期なのだろう。

今回の仕掛けもウイリー2本と空バリ1本の3本バリにした。最初は白とグリーンのコンビだ。下のハリにオキアミを付けて投入する。

2回目の投入で早くもアタリが到来した。アジやイサキのそれとは明らかに違う。もしかしてシマアジ!?結構いい引きを見せる。船頭がそばに来てシマアジならタモを差し出すようスタンバッている。

しかし海面に姿を見せたのは40センチほどのカンパチだった。がっかりしてそのまま抜き上げる。食っていたのはグリーンのウイリーで、これには感激した。

今回はエサ取りが少ないようでオキアミの持ちがいい。そこで白のウイリーを残して下2本を空バリに換えた。ウイリーよりもオキアミが有利と判断したからだ。

シャクリ方もジギングのような連続したシャクリでなく、シャクってはポーズを取るようにした。シャクリの幅やポーズの時間はいろいろ変化させ、ここぞと思うタナを集中して攻めるようにした。

この攻め方が功を奏したのか、アジやイサキはよく釣れた。ハリス8号、シマアジバリ17号というごついシマアジ用仕掛けでも釣れるのだから、専門に狙ったら数釣りが楽しめるかもしれない。もちろんそんな釣り人がこの船に乗船するとは思えないが・・・。

胴の間で置き竿にしていた船頭の竿がギューンと海面に突っ込んだのが見えた。手慣れたやりとりの様子だが、いいサイズのシマアジに思える。隣でタモを持って構えているとキラリとシルバーに輝く魚影が見えた。

「シマアジだ!」船頭と同時に緊張の声が出たが、スパッと一発でタモ入れに成功しほっとした。目測50センチほどの良型だった。1キロは優に超えているだろう。

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シマアジはいる、と確信して急いで仕掛けを回収、コマセを詰めて投入する。しかし釣れてくるのはイサキとアジばかり。仕掛けを換えてもシャクリ方を変えてもシマアジからのアタリはなかった。

結局この日釣れたシマアジは船頭の1尾のみで、釣り客2名はボーズに終わってしまった。船頭の仕掛けを見ると、ウイリーは普通のものだった。シマアジはオキアミに食ってきているので仕掛けによる有利さはなかったと思う。

船頭は操船しながらの釣りなので置き竿が中心だった。エサ取りが多いときは置き竿では釣りにならないと思うが、今回のような状況では置き竿のような一定のタナを集中して攻める方法もいいのかな、と感じた。

ボーズ、1尾、ボーズという成績のシマアジだが、キロオーバーが釣れる日はやってくるのだろうか。

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2006.10.01

南房のシマアジⅡ(06年9月28日)

シマアジ初チャレンジの前回(9月14日)はアタリが1回もないという完敗を喫した。道具、仕掛け、釣り方は本や雑誌で知識を得たが、しょせん畳の上での水泳練習でしかなく、船上でいろいろ勉強させてもらった。海正丸の船頭や常連さんから親切にご指導いただけたのがありがたかった。

そして今回。道具や仕掛けを買いそろえて再チャレンジした。新しく道具入れに収まったものは・・・。

竿:シマノ NERVIOⅢ(80-120 210) タックルベリーで中古を購入

ビシ(80号)、テンビン、クッションゴム

魚種が増えると道具も増える。シマアジなどという特殊?な魚ならなおさらだ。

午後船なので12時に海正丸に到着。午前から通しのお客さん2名がいて3名での出船となる。午前の釣果は船中で1尾。前日はトップで4尾釣っているので期待したのだが、これは厳しいことになりそうだ。

10分ほど走ってポイントに到着。船頭の指示ダナは16メートルから7メートル。これは前回と同じで、しかも指示が出るのは最初に1回だけ。あとは釣り人が自分でタナを探って判断しなさい、ということだろう。シマアジはタナがころころ変わるそうなのでもっともなことだ。

仕掛けはウイリー2本と空バリ1本の3本バリ。一番下の空バリがハリス1メートルで、1メートル間隔で15センチのエダス。ウイリーは赤、緑をセットした。初めて自作したウイリーに果たして魚が食いついてくれるだろうか。

21メートルまで降ろして4メートル巻き上げシャクってコマセを振る。しばらく間をおいてから1メートル巻き上げてまたシャクル。それを7メートルまで繰り返す。

初めはビシからのコマセの出具合がわからず、閉じたり開いたりの試行錯誤が続いたが、ようやく7メートルでコマセができるような設定を見つけることができた。オキアミのコマセ釣りはほとんど経験がないので、その辺の要領をつかむまでしばらく時間がかかりそう。

「右舷トモの常連氏がバラした。けっこういいサイズだったのに・・・」船頭が教えてくれた。アタリがなく飽きてきたところにカンフル剤のような情報だ。タナを聞きに常連氏のもとへ。そこで氏の釣果と釣り方を見てびっくり。

足下の樽には入りきれないほどのイサキ。自分の釣果はここまでイサキ3、メジナ1なのに20尾は釣っているだろうか。釣り方を見ると、シャクリ後の間を取らずに常にシャクリ続けている。ちょうどジギングで巻き上げているのと同じ釣り方だ。

氏にうかがうと、ウイリーは動いてないと魚は食ってこない、オキアミは動かさないとエサ取りに食われる、というコメント。正否は実績が物語っている。

さっそく自席に戻りジギングシャクリを試みてみると、なんと一発でイサキが食ってきた。それから調子よく4投で4尾のイサキを釣り上げ、なかにはウイリーに食ってきたイサキもあった。

イサキが釣れるのは嬉しいが、イサキを狙っているわけではない、とそんな考えが頭をよぎった瞬間、イサキとは思えない強いアタリが穂先に出た。巻き上げる途中にも抵抗が強い。もしかして・・・。

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予感は当たっていた。ビシを手に海中を見ると、キラリと銀色に輝く魚体がヒラを打った。シマアジだった。船頭や釣り客はみんな反対側にいて頼んでもタモは間に合わない。いちかばちか思い切って抜き上げる。ふわりと宙を舞った次の瞬間、銀色の魚体は船上ではね回った。

「シマアジだー!」思わず叫んだ。常連氏がやってきて祝福をくれ、船頭も「こんな条件が悪い中よく釣った」と褒めてくれた。30センチに満たないシマアジだけど、1尾でこれほど嬉しかったのは久しぶりだ。

船中釣果としてはシマアジはこの1尾だけに終わってしまった。まさにラッキーの一語だろう。しかし常連氏のアドバイスがなければシマアジはおろかイサキすら貧果に終わったにちがいない。

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持ち帰ってさっそく刺身にした。シマアジ、イサキ、メジナの豪華3点盛り。やはりシマアジはうまい。表現が難しいが、口中に旨みがほとばしる、とでも書くしかない。イサキ、メジナは活け締めして死後硬直前の柔らかい状態で刺身にできた。締めてから5時間後に我が家の食卓に乗った。午後船はこんなことでもメリットがある。

千倉のシマアジは協定で12月までなので年内は通ってみるつもりだ。

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2006.09.19

南房のシマアジ(06年9月17日)

高級魚の中でもシマアジは超がつく魚の一つだろう。それに難易度も高く沖釣りファンなら誰もが一度は釣ってみたいと願う魚に違いない。

シマアジは未経験だが、ビギナーズラックということもある。あれこれ考える前に釣行しようと思い立ち、9月17日に白間津港海生丸にお邪魔した。

12時半出船の午後船に乗船すると酒井正和船長にご挨拶。初めてのシマアジであることを告げると、右舷胴の間の操舵室に近い席を勧めてくれた。ここだと船長の目が届くしわからないことが聞きやすいのでありがたい。

定刻通り出船して真沖へ20分ほど走るともうポイントに到着。「水深22メートル。17メートルから10メートルの間を探って」とのアナウンスが流れると一斉に仕掛けが投入された。

仕掛けを19メートルまで落とし2メートル巻き上げて最初のシャクリを入れた直後、いきなり穂先が突っ込んだ。まさかのアタリにビックリして強くあわせてしまったが、しっかりハリ掛かりしたようだ。

グイグイと何度も竿を引き込む力強さにシマアジを想像し、緊張で頭が真っ白になった。船長も本命とみたのだろうポンピングしちゃダメ、とアドバイスをくれる。ところがようやく海面に現れた魚影にがっかり。それはシマアジの輝く魚体ではなく茶褐色の大きなサンノジだった。

全身の力が抜けて呆然としていると左舷ミヨシで竿が絞り込まれている。慎重なやりとりの末、船長が差し出すタモに収まったのは1キロクラスのシマアジだった。初めて見る生きたシマアジの魚体に見惚れてしまった。

気を取り直してコマセワークに没頭するが、2度目のアタリはやってこない。エサのオキアミがあっという間になくなるのはエサ取りが異常に多いのだろう。この対策を何とかしないとシマアジがいても食わせることができない。

常連氏の仕掛けを見ると4本バリの上3本にウイリーを巻き、一番下のハリにオキアミを付けている。この仕掛けだとエサ取りに強いし、オキアミが調子いい場合にも対応できる、と納得した。

シャクリ方にもテクニックがあって、広い層を探るようにシャクらなければいけない。シマアジはタナの変化が激しいので常に広く誘うことが大切、と船長から教えてもらった。

沖揚がりの17時まで休みなくシャクリ続けたが、最後まで本命のアタリが訪れることはなかった。この日は潮の流れが緩んだためか、船中でも2尾という釣果だった。

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翌日、記憶を頼りにウィリー仕掛けを試作してみた。ウイリー仕掛けを作るのは初めてなので、決して綺麗な仕上がりとはいかないが、次回こそ型を見たいという気持ちはこもったと思う。

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2006.08.19

クロムツのチャーハン

魚がたくさん釣れたときはいろんな料理にチャレンジできる。好釣果のクロムツを具材にチャーハンを作ってみたら、これがなんともおいしかった。こんなチャーハンは絶対に中華料理店では出てこないだろう。エビやカニを使った高級チャーハンにも負けない味だ。

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8月11日の釣行で持ち帰ったクロムツは全部で15尾。刺身がいくらおいしいからといっても食べられる量には限界がある。そこで、ピチットシートという脱水シートを使って、保存用の”干物”にした。

干物作りでは塩を使って魚の水分を抜き、天日などで乾燥させる。ところがピチットは塩を使わなくても干物ができる優れものの調理用品なのだ。塩を少し振った方が魚の旨みを引き出せると考えて、通常の干物に使う量の半分ほどで作ってみた。

3枚におろしたクロムツに塩を軽く振って、ピチットシートに挟み冷蔵庫で寝かせる。丸一日してシートを剥がすと内側に水分がたまっているので、水分が吸収されたのがわかる。それでもクロムツにはしっとりと水分が残っていて、刺身にできるぐらい色つやがいい。

チャーハンはクロムツを焼いてほぐした身をいっしょに炒める。2人前で半身を使ったらちょうど良かった。皮の裏側にも脂がたくさん付いているので、これも小さく刻んで炒めるといい。醤油との相性がいいので、塩は少なめにして最後に醤油で味を調えるようにしたい。素材の旨みを楽しむために化学調味料のような旨み調味料は一切加えない。

チャーハン全般に言えることだが、油はラードを使うほうが旨みがあるのでおいしくできる。ラードがなければベーコンを最初に炒めて豚の脂を取り出すのも手だ。

できあがったチャーハンをほおばると、ほっくりとしたおいしさが口いっぱいに広がった。クロムツは脂が多いのに淡泊な魚なので、魚自体の味は薄い。ところが噛むうちに旨みがじわりとあふれ出てくる。それが具の旨さなのかそれとも米の旨さなのか判然としない。飲み込むと口いっぱいに広がった旨みがすーっと消えていく。べたべたとまとわりつくようなしつこさはなく、おいしさの余韻だけが残る。

自己主張がないのに存在感が強い。こういうのを名脇役と呼ぶのだろうか。

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2006.08.13

洲崎沖のクロムツ(06年8月11日)

暑さに弱くて夏の釣りは苦手なのだが、夜釣りとなれば話は別。8月11日、釣友の坂本氏と内房勝山港の萬栄丸にお邪魔して夜釣りでのクロムツを楽しんだ。

見留光男船長の操船で16時に出船。約1時間後にポイントの洲崎と大島の中間付近に到着する。投入の合図と同時に一斉にオモリが投げ込まれ、穏やかな海面に無数の波紋が広がった。

サバの切り身を3本バリにチョン掛けして海中へ送り込むと、88メートルで着底。タナを1メートル切って待つ。すると早くもコツンというアタリが到来。一投目からのさい先の良さに喜んで巻き上げると沖メバルだった。

開始から1時間ほど経過して薄暗くなった頃、ようやくクロムツのアタリが訪れた。穂先をガクガクと叩くようなアタリに軽く竿を立てるとズシリと重みが伝わってきた。クロムツのハリ掛かりを確信してリールの巻き上げに入る。

途中でサメに横取りされないよう、竿をロッドキーパーにセットしたままリールを最高速度で巻き上げる。それでもサメに追いつかれるようなら手巻きでアシストすればスピードはさらに上がる。海面で襲われることもあるため、取り込みもスピードが大切だ。

巻き上げる途中もクロムツの抵抗で竿が絞り込まれる。バレないかハラハラし通しだ。そうして取り込んだのは40センチオーバーの良型クロムツ。船上の明かりに照らされてキラキラ黒光りする姿に心の中で歓声を上げる。

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1尾目を釣り上げた感激もそこそこ、急いで仕掛けを投入するとすぐにアタリ。時合いに突入したようで、そこからはまさに入れ食いだった。

底から1~3メートルのタナで誘っていると必ずアタリがあり、向こう合わせでハリ掛かりしてくる。サメの被害もなくクーラーの隙間は見る見る埋まっていった。手返しの速さが釣果を伸ばす展開になり、一瞬たりとも気が抜けない。

ところがアタリがあるのにハリ掛かりできず、エサを取られることが多くなった。クロムツは鋭い歯でエサを取るのが上手い魚のようだ。対策としてまめにエサをチェックし、空バリの時間をできるだけなくすようにした。

アタリが続いているのに船を移動することがあった。後で船長に聞くとサメ対策だそうだ。同じ場所に長くいるとどうしてもサメが寄ってきてしまう。そうなると次のポイントへ移動するそうだ。撒き餌をするわけではないので、サメは魚が暴れる音に反応して集まるのかもしれない。

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暗くなってからは22時30分の沖揚がりまで好調が続き、釣果は30~45センチのクロムツ20尾。数、型とも大満足の結果となった。クロムツ初体験の坂本氏は5尾だった。途中のバラシが多かったのは竿の選択が間違っていたと悔やんでいた。10月のリベンジ釣行ではいい結果を出してくれるだろう。

持ち帰ったクロムツは大半を干物にした。この魚は脂が多いので干物にすると旨い。翌日は天気が悪かったので天日干しができず冷蔵庫での干物作りになった。そこで使ったのがピチットという製品。

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2枚におろした切り身に塩を振った後、ピチットで包んで丸一日冷蔵庫に入れておくとおいしい干物のできあがり。ピチットが余分な水分を吸収して下手な天日干しよりおいしくできる。しばらくは旨い魚に不自由しない日が送れそうで気持ちが豊かになった。

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ピチットで包んだ切り身

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2006.07.23

東京湾のシロギス(06年7月22日)

ロングランで好調が続く今シーズのシロギス。手軽に釣れる近場のターゲットを狙い、7月22日に金沢八景一之瀬丸の仕立て船にお世話になった。

この日は仕事の関係でお世話になっている(株)樫村の沖釣りクラブの例会にお邪魔して、日頃のおつきあいとは違う時間を共有することができた。

8時20分に総勢27名が集合し、2隻に分かれて出船した。私は左舷ミヨシ2番に座り、左右にシロギス初体験の長崎氏と吉田氏が座った。ポイントの第二海堡沖に到着するまとエサの付け方や仕掛けの投入法などをレクチャーする。

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その間に船中のあちこちでシロギスが釣れ、歓声が聞こえる。スタートからまずまずの調子のようだ。二人が無事に仕掛けを投げ入れるのを確認して、いよいよ自分の竿を手にしての第一投だ。

まずは様子見に船下を狙ってみる。仕掛けを投入するとすぐにアタリが到来して、釣り上げるとメゴチのダブルだった。仕掛けを動かさないとメゴチの餌食になると判断して軽く投げることにした。

着底と同時に軽く誘いを入れるとすぐに、クンククンとシロギスらしい小気味いいアタリ。巻き上げると20センチクラスの良型だった。程なくして長崎氏も1尾目を釣り上げて喜び一杯の表情を隠さない。

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船長はアタリが遠のくと小移動を繰り返すので、常に誰かが釣っている状態が続く。手返しよく釣れば数が狙えそうな予感がした。

船内を見ると、左舷トモ寄りに座る林氏が好調に数を伸ばしている。釣り方を見るとカワハギのタタキににた誘いを入れている。タタキの後にしばらく間を取るが、その間でアタリが出ているようだ。林氏はカワハギを釣っているとシロキスが釣れることがあるので、この釣法を考えついたそうだ。

私も同じようにシェイキングしてみると、これまで以上にアタリが頻繁に訪れるようになった。ただ、竿が長いのでシェイキングしづらい。長竿は深場の竿下狙いの時は有利だが、投げてシェイキングする釣法には適さないと感じた。

3時の沖揚がり後、船宿で釣果の発表があった。トップは林氏の59尾で私は29尾の5位だった。親睦会は和気あいあいとした雰囲気で、楽しく一日を過ごすことができた。シロギス初体験のお二人もいい休日だったようだ。

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